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〜では5曲目。タイトルは?
JJ:「謳歌する獰猛」です!
江頭:いや、ちょっと待ってな。昨日の晩に決めたんやけど「謳歌」だけにしようと思ってんねん。
JJ:えっ急に?!初耳です!
江頭:だから昨日の晩までは「謳歌する獰猛」やって、今日曲順やら字面見直してたら「謳歌」やってなってん。このインタビュー無かったら伝えるの忘れてたわ。ジャケットデザイナーさんには迷惑掛けるけど、もう決まってん「謳歌」に
一同笑
〜早速、ブックレット製作の方に伝えないと(苦笑)この曲はどの段階で仕上がったのかな?
江頭:この曲は後半にできた曲。今回のアルバムの中で、新曲としてはライブで演ってる曲。
JJ:こないだの武骨夜(24.8/25@京都MUSE)もですし、結構ライブで演ってますね。
江頭:遠征先でも演ってる。レコーディング前からライブで試してた。今のKiM、今までのKiMの中でも全然違うエッセンスでアプローチも違うけど、初見でも愉しんでもらえてるな。
JJ:シンプルな曲ですしお客さんの反応もいいですね。
江頭:言い方はあれやけど、こういう曲のOiパンクのバンドを観たいなと思って創った曲。
JJ:最初に江頭さんから要望があって、JJなりのOiパンクを表現してみてと言われて創りだした曲ですね。
江頭:JJはOiパンクを通ってないんやけど、対バンでOiパンクのバンドも多いから、ライブで接するOiパンクをJJなりに落とし込んだらどんなフレーズが出てくるねんって所から始めた。それでこの曲のメインになってるフレーズを1発目に持ってきたから、一気に構成作ってね。
JJ:サビのリフが決まって、イントロの部分に単音での肉付け、そのメインのフレーズにも単音での彩りを付けて。結構すんなり完成まで進みましたね。
江頭:こういうタイプの曲用に、歌詞もすでに出来上がってたから、仕上がりまでは早かったわ。曲の展開上何周もできるから、どこで止めるのかが1番鍵になった部分。ライブでやり始めた時は完成した曲の1.5倍ぐらい長かったから。
JJ:浜松でYUICHIさん(ANGER FLARES)との対バンの時に所見でええやんって言われて、これはイケるって確信に繋がりましたね。
江頭:その時にOiパンクの先輩YUICHI君にアドバイスを貰ってん。「足し算はしたらあかんで。ライブでいい感じなんやし、もう足したらあかんで」って
一同笑
〜4曲目のヘヴィメタルを意識した曲からガラッと変わって5曲目Oiパンク。KiMらしい素直な貪欲さが出てるね。
江頭:この曲「謳歌」の歌詞に、バンドというより、俺個人の今1番言いたい事が入ってるかもしれん。
JJ:この曲はライブで大合唱になって欲しいですね。
江頭:ならへんかったら、俺の気持ちと皆んなの気持ちが全然乖離してるって事やな。人生の何処かでボタン掛け違えてるってね(笑)
〜では6曲目を。タイトルは?
江頭:「警告線 feat. Mune81 from 九狼吽」今回ゲストボーカルを入れた唯一の曲。アルバムを創るに当たって、他の曲にもゲストボーカルを入れる事も考えてたけど、アルバムを創りながら、ライブ重視のアルバムになってく中で、あまりゲストボーカルを入れすぎるとライブで具現化出来ひんから、極力フューチャリングは無くす方向になった。以前九狼吽とはスプリットアルバム「Fighting our upsets」も出してるし、比較的対バンも多いからね。Mune君(九狼吽 Vo)は年齢も同じで、ライブに対する思考回路も近いもんがあるし、この形は自然な流れやったね。Mune君はいつも無茶な条件出してて来るんやけど、以外と今回はすんなりOK出してくれたわ。ギャラもライブで1曲参加8000円ぐらい払ってくれたらいいみたいな感じやし(笑)
〜歌詞はそれぞれが書いてるのかな?
江頭:そやね!元ネタの俺の書いた歌詞を踏まえて、Mune君が俺の言葉に答えを出しきるみたいな形。
JJ:Muneさん色がめちゃめちゃ出て、いい感じに混ざりあってますよ。
江頭:見た目は全然違うけど、ライブに関する感覚やパンクに対する感覚、同じ年齢ってのもあるけどストリートというか、生きてく上での感覚は似てると思う。けど社会との折り合いをどう付けるか、そこでの行動、やり方が全く違う。俺も迎合せずに押し切る派やけど、押し切り方が違う!反則やもんなあーあのポテンシャルは。
一同笑
江頭:押し切らなあかん所を押し切る感覚も同じやけど、アプローチが違うねんな(笑)だから歌詞の中でもそれはある。見えてる部分、言いたい事は被るから、歌詞も一緒に考えたぐらいの歌詞の繋がりになってるわ。
JJ:めちゃめちゃハマってますもん。カッコいいです!
江頭:だから厄介やねん。レコ発ツアーでのライブでは演りたいけど、毎回呼ばなあかんやろ?ここで1曲8000円が発生するから。
一同笑
JJ:できる限りレコ発イベントには出てもらいたいですね!
〜では7曲目を
江頭:A.B.C.D、EF、、、G まであったかな?
JJ:Gまであったと、、、
〜また5曲目「謳歌」のように削ります?(笑)
江頭:これに関しては「G」まであるならあるでいいわ。 それぐらいタイトル的には小馬鹿にした曲「A.B.C.D.E.F.G」
イカれ野郎のヨゴレの偉い人らは、AでもBでもCでもどれでも、一緒やお前らなんかってね。ヨゴレが何人いても取るに足らん、俺からしたらその程度って歌詞の中でぶった斬ってる曲やね!
JJ:曲に関してはカロさん(KiM Dr)がメインですね。この曲はアイデア全然出なかったです。1,2ヶ月頑張ったんですけど、全部ボツで。
江頭:さっきも話に出てたけど、俺もJJもアルバムのテーマの中に掲げた、パンクの中のキャッチーさやポップさの曲をこのアルバムに落とし込む曲創りに集中しててね。ここは原点回帰!それらを排除していく流れになっていく80年代ぐらいのハードコアをやりたいって事で、加老戸君の登場。お見事、一撃で創ってきたから(笑)
JJ:サビのフレーズは江頭さんが、前から持ってたフレーズやったんですけど、その他は全て加老戸さんですからね。不気味なフレーズです。流石でしたね!
江頭:80年代のハードコアパンク。DISCHARGE,G.B.HやTHE EXPLOITED。俺や加老戸はギリギリ体現してる年代。加老戸はその年代の特に日本のパンクやハードコアが好きやし、あぶらだこが根底にあるねんな。グレートパンクヒッツのあぶらだこの不気味さやね。今までのKiMは、どちらかといえばハードコア不法集会のエッセンスが強く出てると思うけど、今回、加老戸に託して出てきたのはグレートパンクヒッツ、あぶらだこ。
JJ:イメージが加老戸さんの中にある曲やったんで、レコーディング時にテンポなんかも変えちゃって、ボーカル録りでは江頭さんが苦労されてましたね。アルバム製作後半にできた曲なんで、レコーディング前のスタジオでやる回数も少なかったですし、スタジオとはイメージが変わり過ぎたんで、歌詞や歌い回しも変更になって。それが良い方向に向かったのかもしれないですけど(苦笑)
江頭:キレずにレコーディングに臨んだ自分を褒めてあげたい。
後編へ続く
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