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THRH&TIGER SPLIT ALBUM発売直前レーベルオーナー江頭(KiM Vo),テツヤ氏(THRH)KZK氏(TIGER)の3人座談会
江頭:とりあえず、お疲れ様!
全員 お疲れ様です!乾杯
江頭:最後のコレ(座談会)は、これからのバンドの方向やサブスクや音源の出し方について聞いてみようと思って。自分らにとって、どのやり方が1番バンドにフィードバックされるかが分からないし、正解は後にしか分からない訳やしね、どう考えてる?
KZK:リリースの形態ですね。僕ら(TIGER)としては、色んな人に聴いてもらうって所が重要な部分です。
江頭:全般的にサブスク、配信は増えてきてる。特に20代辺りの子達は、プレーヤー自体を持ってない。「何でKiMは配信しないんですか?」ってライブハウスとかで言われるもんなぁ。
テツヤ:車でさえ、プレーヤーが昔は付いてましたけど、今じゃオプションですもんね。
江頭:物、アイテムとしてCDにしないバンドも増えてきてるしなぁ。とは言え、レコードにする動きは増えてきてる。
テツヤ:30年経った時に、新聞や雑誌があるのかってのも同じだと思いますね。
江頭:時代は移り変わるし、時代が選んだものに適応すれば良いって思ってたけど、ダイレクトにこの選択に巻き込まれるとはね(苦笑)
テツヤ:江頭さん、今音源買ってますか?
江頭:増えたね。意思表示として買う枚数は増えた。逆に自然では無いのかもしれないけど、買うようにしてる。
テツヤ:僕は岡山DIGDIGってお店が好きで買ってますね!オノ君って人がやってる店なんですけど、扱っている音源やスタンスが、どストライクなんですよ。オノ君が推してる音源は買いますし、YouTubeやサブスクで聴いた後でも、買ってしまいますね。
江頭:まあそれぞの使い方やね!レコード店が音源を選んで提供する事で、より一層バンドの良さも、お客さんに対しての信頼性も増える訳やし。色んなツールがあって、確かにレーベルの通販でも買えるけど、店舗に足を運んで買ってくれるお客さんは、ライブハウスにも足を運んでくれるしね。ここはライブハウス主戦場の俺らにすると、有難い事やし。
テツヤ:サブスクが逆行してるのも理解はしてるんです。でも白と黒の真ん中をいった方がいいのかなとも思うんですよ。両方あってのバンドかなと
江頭:CD出すのが当たり前の事なのが40代の俺の考えで、アイテム(CD)はアイテムと捉えてくれている、20代の子達の音楽を聴く環境にすれば、サブスクが無いのは不自然な事をしてるのかもしれないからね。
KZK:確かにプレーヤーを持たない人にすると不自然ですし、バンド側としても、聴いてもらうチャンスを逃しますしね。
江頭:その内、CDプレスする業者さえ無くなる可能性もある訳やし。けど無くなりかけたレコードは今、復活してる。
テツヤ:2022年のアメリカはレコードの出荷数がCDを上回ったらしいですからね。
江頭:京都で大型店舗も半分アナログになってたしな。確かにアナログは買う人は増えてるけど、ライブバンドの活動に繋がってるのかは別やと思うねんな。
テツヤ:確かにコレクターアイテムとしてって事の方が多いかも、、、
KZK:そうですね。僕はどういう形であれ先ずは若い人達含め色んな人達に聴いてもらう事が大事かなと思うので、サブスクは必要なツールやと思います。TIGERも今までやってなかったんですけど、このスプリット発売の流れの中で、TIGERの若いメンバー、MKTくんからのアドバイスもあり今後活用していきたいと思いました。
テツヤ:若い人にって訳ではなく、聴いてもらう間口を広げるって意味で、僕もサブスクは賛成ですね。
江頭:確かに音楽好きにしたら天国みたいな話やもんな。定額払えば聞き放題な訳やし。でも俺が拘りたいのはライブやし、レコード店やライブハウスでの手売りってのが、ライブに足を運んでもらえるのにより近づける形やと思うねんな。だからサブスクの便利さはそこまでライブハウスに直結してるとは思えへんねん。昔はジャケ買いとかして、何処かええ部分探したりしたけど、サブスクやと深みに届く前に終わられてしまう怖さ。結果そのバンドに実力が有れば、生き残るって話なんやけど。
テツヤ:ある程度、実力と実績があるバンドなら意味合いが違いますよね。
江頭:ツアー始まるまでは、レコード店での販売がライブにも繋がると思うねん。大阪は夏のハードコアイベント「SUMMER BASH」もあるしね。
KZK:大阪のレコード店で言えば「礎」にお世話になってます。そこでCD買ってくれて、店内のポスターを見てライブハウスに足を運んでくれる方も居ると思います。今年のSUMMER BASHのポスターも貼ってるので是非遊びに来て欲しいです!
江頭:まあどのタイミングで、全曲サブスクに載せるかは難しいねんけどね。アイテムとして買ってくれる人はいるやろうけど、音だけ欲しい人はCDは買わないわけやし。現行のレコード店、バンド、ライブ、そしてサブスク、俺としてはまだ上手く循環してないように思うねんな。
KZK:今後CDが無くなっていきそうですよね。
江頭:無くなったらサブスク、配信やね。バンドは続く訳やし。販売するのが目的ではなくて、ライブをするのに新たな音源発表がないまま続けるのは絶対にしんどくなるわ。お客さんにしてもね。でも取り扱ってくれるレコード店やセレクトショップがある以上、そこは共にこだわり続けたい。
KZK:Youtube、SNS等で自分達を知ってくれる海外の方も居ると思うんですが海外に対してはどう思われますか?
江頭:視野に入れてないな。CDも欲しかったら買いに来いやってノリやし。まあ若いバンドはこのノリはしちゃダメやと思うけど。
テツヤ:そういう視点や考え方の違いはあるんでしょうけど、個人的には江頭さんとMKTさん(SAND Vo / furious records)の対談見てみたいっすね!関西特に大阪はねぇー東京と比べて泥臭さをすごく感じるんですよ。東京はスマート過ぎて少し苦手で。
江頭:さっきKZKとの対談でも言ったけど、俺はその「スマート」な東京が好きやったから
一同笑
江頭:ほぼほぼ観てるものも近いし、同じシーンに携わっているのに、それぞれの感性で、バンド毎に特色が出てくる。
テツヤ:だから信用できるんですよ。
KZKもブレてないし、自分の目線で意見を出し合えるって所が。
江頭:同じ思考の奴は2人もいらん派やねんな。全員違う方が面白いやん。
テツヤ:色んな意見出し合いながら、紆余曲折ありましたけど、一緒に対バンするのとは違うもんだし、今回TIGERと一緒に作品出せて良かったと思いますね。
KZK:僕も発売に至るまでの過程で凄く勉強になりましたし、更に向上できました。THRHに感謝してます。ありがとうございます。
江頭:前回、俺らは九狼吽とスプリットを出したんやけど、あれはKiMと九狼吽やから成立したんかなと思う。お互いが20代や30代前半のバンドやったら、なんの効果も生まれなかった気がするねんな。今までお互いが培ってきたものの集大成的なリリースやツアーやったと思うし、愉しめたんやと思う。これからは又、ライブハウスに来てくれる次の世代にも届けたいし、聴いて欲しい。THRHとTIGER、ここから全盛期がくるバンドのアプローチの仕方は俺らとは違う訳やし、色んなやり方で繋げていって欲しいね。
KZK:ありがとうございます。
江頭:丁度、テツヤやKZKの年代ぐらいに、悩んで試行錯誤していた時期にBEYOND HATEとスプリットを出した。同じハードコアやけど違う世界観のバンドが、お互い自分らの作ってきた場所だけでは収まりきれない世界を作ろうとして、手を組んでツアーしたな。何かこちらが動きを見せたら、反響する手応えを感じれた年代やから、踏み切れたんやと思う。今その世代にTHRHやTIGERは差し掛かってると思いし、若い世代に影響を与える処に立ってる。そこで見せる行動が未来を創るし、新たなシーンを生んでいくと思うで。
テツヤ:所で、もうそろそろKZK終電じゃあないの?
KZK:そうっすね、ヤバいかもです。
江頭:そうか、兎に角近くの駅までの足、用意するわ‼︎
KZK:もう多分無理じゃないですかね(苦笑)
テツヤ:あきらめんと!ZARDやで
KZK:揺れる想いっすね。
テツヤ:負けないでやって(笑)
江頭:急ごかー用意できた、まだ間に合う‼︎
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