KiM 3rd FULL ALBUM「朝月夜」

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3rd FULL ALBUM「朝月夜」発売にあたりKiM Vo.江頭、Gt.JJとのインタビュー!第4期メンバー初のオリジナルアルバムの曲解説や制作秘話を収録。結成30年、バラエティーに富む楽曲ながらも、シンプルでストレートなパンクロックへの忠誠心を色濃くし表現したアルバムを令和の世に突き付ける!!

〜次8曲目、お願いします。

江頭:「蛇蝎の昂ぶり」これは最後に創った曲。KiMの王道パターンやね!今回のアルバムはいろんなタイプの曲が多いし、統一する為って訳ではないけど、頭から最後までKiMって曲。

JJ:アルバムを創るってなった時に、いろんなテーマがあったんですけど、「不退転」級の曲が必要って事で他の曲が仕上がっていく中、どんどん後回しになってしまったんですよ。

江頭:これに関しては、結構JJが創ってくるのを待っててんな。「不退転」級のを持ってくるのをね。2人でディスカッションしながら、この王道な曲を創るのが1番苦労したかもね。でもサビは、JJが苦労しながら生んだ中から、出てきたフレーズやしね。

JJ:まずサビが出来て、骨組みを創っていく流れでしたね。そこからが更に難航しました。

江頭:新しいけど今までのKiMを踏襲したものでないと、王道って形にはならないから。だからこのアルバムの中で、今までとこれからが1番融合した曲になってるかも。創り込む中で最終50/50ぐらいになったわ。相当サビの部分が気に入ったから、それに向かっていく流れの骨組み、肉付けの部分は大事に丁寧に育てた感じやね。歌詞に関しても、アルバムタイトル「朝月夜」に繋がるイメージを、具現化した内容になってる。ここも歌詞カードを見てもらって、ライブで愉しんでもらいたいね。今までも、そしてこれからも踏まえたKiMらしさってやつを。

〜「朝月夜」KiMらしいアルバムタイトルやね

江頭:移りゆく時代の中、KiMってバンドを例えるならって事で、「朝月夜」ってタイトルにしたから。多分KiMは後何年かしたら、時代遅れになる。時代遅れやからって終わりでもないし、弱いわけでもない。時代遅れでも、バリバリ強い時代遅れになったろうと思ってるから。やだねぇ〜って言われるぐらいにね。時代が変わってるはずやのに、ライブハウスの中では強くあればある程、なんぼでも引き戻したりっていう事が起きるから、ライブハウスは愉しいねん。週末のライブハウスの遊びの中で、どんな思いを持ってどんな空気感を創るのか、演者次第でフロアは盛り上がる訳やし。KiMがやろうとしてる事は、時代と逆行してるのは分かってる。どんどんデジタル化が進んでSNSや配信が中心の世界が当たり前になってるし、若いバンドがそっちに比重を置いて活動してるのも分かってる。音源の発売の仕方にしても、その効果も意味も分かってる。俺はそんな事よりライブハウスでどう見えるか以外、ホンマに興味が湧かへん。配信やサブスクがイイように映るならやればいいって言われるけど、もうそこにも映りたくもない。映らへんって事がライブハウスでの、俺らの見え方になると思う。

JJ:今回の裏テーマ的な部分で、配信やticktockとかは全部歌始まり、サビ始まりの曲が再生回数稼げたり売れるみたいですけど、KiMはめちゃめちゃイントロきっちりやりますからね!

江頭:ticktockやったら、ほとんどの曲が歌まで辿りつかへん、イントロで終わりやわ。

JJ:イントロに入る前の間合いとかも、めちゃめちゃ拘ってますしね!

江頭:ここは今のご時世時代遅れやん。でもここがカッコいいかどうかの場面を作れてへんから、若いバンドはダサく映るねんな。

JJ:このイントロがあるから、この後の展開に生きてくるんです。

江頭:THE STAR CLUBじゃないけど、「ヨボヨボジジィになっても、この世の未来を眺めてニンマリ笑ってやりたい」みたいな境地。当たり前やけどライブを続けてたら、KiM結成当時にはまだ生まれてない子達と対バンがある。確かにそこに合わせてやるのは簡単やけど、それってダサいやん。ここは戦いの部分でもあるし、強いバンドがルールを決めれるから。お客さんが満足するかしないか、毎回答えはハッキリでるわけやしね!これで俺らが全敗するならそれもよし、そこからまた勝つ作戦を考えるから。老いた老兵はただ去り行くのみ、なんて事はありえへんし、やり切って行くとこまで行ってからしか答えは出さへん。俺らはやりたい様にやり切って、それで負けるのであれば、その負けた理由を探求して勝ちに行く。鉄平(FIVE NO RISK Vo)は勝ち負けじゃあないって言うけど、俺は勝ち負けに拘りたいから。

JJ:ライブによってはアウェーの時もありますし、そこでただ迎合するんじゃなくて、KiMってバンドを観せれたら伝わるやろうし、こっちも気分よく演りきれますしね。

江頭:お客さんは帰り道に決める。誰が1番カッコ良かったかって。実際俺も言ってたし、今でも言ってるもん。そういう気概の部分をはっきりと持ててるから、続けられてる。萎えたら終わりやと思うわ。常にライブは戦いやし、自分らが主催のライブでも毎回同じ事は起きないから。それが愉しいから永遠に続けられるし、続けたいねんな。

〜では9曲目。「死終掟」これは?

江頭:DEAD AND RULESの漢字バージョンやな。曲も歌詞も全く変わってるけどね。英語バージョンの方を期待して聴いたら、、、

、、、多分怒る

一同笑

江頭:全く厳かさはないし、このアルバムで1番速い曲。そこでまた加老戸君やん。このテンポで行くぞって言ってるのに、どんどん速くなるから(苦笑)加老戸君の心の師匠が、PILLさん(ex LIP CREAM)や、辰島さん(DIE YOU BASTARD! Dr)やん。ハードコアとはスピードが命なんやろな。見るのは好きやけど、演るのはあんまり好きちゃうから、苦労させてくれたわ。

JJ:スタジオの1.5倍ぐらい速くなってましたね(苦笑)

江頭:まあライブでガチャガチャして愉しもうって曲やし、DEAD AND RULESとはアプローチが全く違う。歌詞に関しては、初の固有名詞が出てくる。狙い撃ちって言うかラブコールやな

「真面目に不真面目「〇平」ドンドン詰まりへ、義理人情に痩我慢、野暮と言われりゃその通り」

思い付く奴、1人しか居らへんやろ?2日前会った時に話してたら、はにかんどったわ。

一同笑

JJ:答えは歌詞カードで。7、8割バレてますけど(笑)

江頭:曲に関して、この曲は俺が主導取ってるけどJJに任せてる部分もある。アルバム通して全曲にJJは参加してるから。

JJ:江頭さんが曲構成を組み立てて、足らない部分やイメージをもらって創ってくるのが流れでしたね。編曲全般が江頭さんで、作曲でいうと7,8割が僕って感じですかね。

江頭:これもアルバムのテーマの1つで、メインのギターがどういうサウンドを出すのかってね。今回は2人のギターの割り振りにも、指示だしたけど。

JJ:次のアルバムを創る時は、その割り振りとかまで自分で出来る様にしたいです。

江頭:今回は特にミックスが時間掛かってん。エンジニアがギタリストって事もあって、弦楽器系のバランスは上手いことやってくれてたんやけど、3回やり直した中で、2回目のがミックスが、別バージョンのJJソロデビューアルバムで出そうかってぐらいのバランスで、布袋のアルバムみたいになってた。

一同笑

江頭:曲によってはボーカル聴こえへんぐらいやったし、遠くで苦しそうな呻き声で叫んでる人がいる感じやし

JJ:加老戸さんのドラムは、秘境の山奥で叩いてるぐらいの距離感で

一同笑

江頭:そんな流れもあって、アルバム全体のイメージや流れを掴んでもらうまでに、エンジニアとは意思疎通を測る部分でも、スタジオだけでなく普段の時に一緒に飲む機会を増やしたりしてね。それで、かなりいい仕上がりに近づいていったから。


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