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「殺伐としていくそんな世の中で、愛と夢が刀や銃や鎧や盾の代わりになる時があるよ!って事が伝われば幸いです」東狂アルゴリズム、セカンドフルアルバムとなる『やあ。凡人』ボーカル佐佐木氏によるアルバムレビュー後編

【隣の芝生】
ダンダンダン
ダンダンダダン
念願のモータウンビート
20年ほど前からモータウンビートの曲をいつか作りたいと思って参りましたが、とうとう実現しました。
これまで聴いてきたモータウンビートの曲を選り好みして一つにまとめました。
プリプリのダイヤモンド、広末涼子のMK5、THE JAMのtown called maliceが軸になってます。王道the supremesはもちろん。あとイギーポップのあれも。
5、6年前から
「よそはよそ、うちはうち」
「それはそれ、これはこれ」
と言うフレーズを使う機会をずっと探ってましたが、
ここでバチっとハマったので大満足です。
「大谷さんに出来て私に出来ない事もあるけど
私に出来て大谷さんに出来ない事もある」
の部分、大谷さんという固有名詞を使うか使わないかで結構悩みましたが、ここを大谷さんにしないと面白味と説得力が半減するので大谷さんでいくことにしました。
ライブでは大谷さんと歌わずに別の人の名前で歌う事もしばしば。
これ作ってる時はビートを身体に染み込ませるためにエスパー魔美のOPを聴きまくってたな〜。

この曲のミシェルのギターがとても素晴らしいです。あの人にこういう曲(ギラついた月曜日。お陰様も)のギターを弾かせたらピカイチですね。
今の若者からしたらモータウンビート?何それ?
て感じなんでしょうか?
自分が知らないだけで既にあるのかも知れませんが、今の若者の感性で作るモータウンビートを聞いてみたいです。
きっとまた新しい感じになるんでしょうね。
またいつかモータウンビートの曲は作りたいと思っております。10年後くらいには。
【振り返るにはまだ早い 昭和編】
サブスク未配信。
すでにアルバムで聴いてくれた方はわかると思いますが、シングルで出した時とはキーも歌メロも違います。
シングルバージョンと差別化するために「昭和編」て付け足しました。(振り返るにはまだ早い2にしようと思ったがメンバーから反対されました。)
ライブで皆んなと合唱出来るようにキーを下げました。(自分が楽したいから…と言うのもある笑)
今後はライブではこちらの「昭和編」を演って参りますので、是非ともこちらのバージョンを聴いて覚えて頂きたい所存。
シングルとは全く別物のイントロ。
ヤスコさんの鍵盤がとても良い感じに。
キーを下げる事によりシングルバージョンより更に昭和感が出せたと思います。
振り返るにはまだ早いと言っときながら、歌メロは昔っぽいという。。。ね
幼稚園からの幼馴染の結婚式のために作った歌です。
なのに、その日はライブが入ってて結婚式に行けない。
せめて曲だけでもプレゼントさせて欲しいとお願いして、披露宴のエンドロールに流れる曲をつくる事に。
これは責任重大。
感動的なエンドロールにするためにスローな曲にした方が良いと思ったが
この曲を作るまでスローな曲は得意としてませんでした。
極度のプレッシャーと責任感と愛情を込めて作ったおかげでこの曲が産まれました。
今やライブの定番曲になるまでの、
この曲をつくるキッカケをくれた幼馴染には感謝している。

【奴らからすれば毒としても】
サブスク未配信。
四曲目の「夜霧りの向こうへ」でやった何歌ってるか分からんシリーズの更なる極みです。
放送禁止用語を歌ってるとかそういう意味ではありませんが、歌詞カードにも敢えて歌詞は掲載せず。
この歌詞は僕しか知りません。メンバーも知りません。
意外や意外、この曲が一番良かった。という人が何人かいてびっくりしております。
はっきり言ってこれはアルバム内で唯一のライブでやる事は無いであろう曲です。
レコーディングする前からこれはライブでやらないと決めてたし、遊び心のみで作った曲であります。
そういう気持ちで作る事により、普段の自分達にはない曲調になり、こういう珍しい曲になったんだと思います。(最初はハリースタイルズの「AS IT WAS」とa-haの「take on me」を混ぜて80年代テイストのポップスを作ろうと思い作り始めましたが、全然ダメでした。)
歌詞は掲載しておりませんが内容は
コロナ禍中にライブハウスが最初に叩かれて、
その時に「音楽なんか無くても死なない」とネット上で言われてた事に対して、音楽を生き甲斐とする我々からのアンサーソングです。
タイトルの「奴ら」とは「音楽なんか無くても死なない」とSNSで言ってた奴らのこと。
確かに音楽が無くても物理的には死にはしません。
でも、私の生き甲斐は音楽。私には音楽しかありません。
自分から音楽が奪われたら自殺すると思う。
すなわち、音楽が無ければ死ぬやつもここに居る。
【お陰様】
サブスク未配信。
ステップアップレコードのオムニバスに参加する際に作った曲です。
このオムニバスのコンセプトは「1分内の曲」というルール。
1分内の曲を作るという経験が後々、ここまで活かされるとはこの当時は思ってなかった。
ウチの曲は一曲平均4〜5分と長めなので、普段30分のライブだと6曲出来たら良いほう。
それでは全然足りないと思ってて、じゃあ時間が短い曲を作ればいいのか。と思い、一曲の時間を短くしていく事に意識を持って作曲するようになった。
その意識が芽生えた時、この1分の曲を作った経験が物凄くためになり、
最近では3分半の曲が増えてきました。
あと、ライブで持ち時間1分余った!という時にはこの曲やります。

【生きる才能】
総合的にみてこの曲が一番好きかな。
小言を集めた曲です。
なので一貫性はありません。
ずっと前から書き溜めてた小言を集めたオムニバスのような、
お気に入りの言葉を詰め込んだのでどこを切り取っても好きな曲。
イントロのドラムとギターのカッティング。
このカッティングの音がなかなか理想に近づかず苦労した。
レコーディングエンジニアの田村君にもっと鉄の音出ませんか?って言っても全然伝わらなくて、ハギーがこんな感じですか?ってiPhoneから流したのがパンテラでした!

そう、これ!
でした笑
リフはUKのJAZZファンクバンドのthe bamboosから拝借。
歌詞の
「三角形の窓から見える四角形の夜空」は、とあるお店の窓が三角形の形をしてて、そこから外を見たら三角形以上の景色があるんやろうな。とふと思って。
ヤスコのセリフ。曲の質感(都会っぽい雰囲気を出したかった)から考えるに
「人生はずっと電光石火」の発音は
標準語で言って欲しかったので
ヤスコに標準語を教えるのに苦労したのを覚えている。
【問題外/感情内】
メンバー内で1番人気ある曲です。
十八番のエイトビート➕仏教用語炸裂。
嫌いな人とも生きなあかんし、好きな人ともいつか別れなあかん。それがこの世で生きる苦しみ。と言うブッダの教え。
この教えが特に気に入ってて今回歌詞に入れました。
↑それに対する自分なりの答え↓
こんなに別れが辛いなら(そもそも)愛さなければ良かったんだ
「宇宙と茶の間の間で溶けてく思い出ポロポロ」
(いいえ)愛することが辛くても
それでも愛する事はやめない
という歌詞です
サビの
ない(無い)ない(無い)問題外(問題外)
ない(内)ない(内)感情内(感情内)
愛(愛)別(別)離苦へ(離苦)
完全(完全)燃焼(燃焼)
の部分のボーカルと()内のコーラスの掛け合い、ライブでお客さんと噛み合えばとても気持ちいいので、このコーラスは覚えていただきたいところ。
「懺悔と感謝。テレパシーで伝われば楽なんだがな」という歌詞は
良い夫婦でいる為の秘訣は
「ごめんなさい」と「ありがとう」を普段からちゃんと伝える事だと友人に怒られた時に浮かんだ歌詞です。

【愛を歌って何が悪い】
サブスク未配信。
これは挑戦の曲でした。
これを聴いて「シティポップ」と言う人も居ました。が、
ファイブノーリスクのテッペイちゃんがこれを聴いて「シュガーベイブみたいやん!」て感想がきて。
そうなんです。
シティポップではなくシュガーベイブなんです。どちらかと言うと。
確かに「山下達郎」ではありますが、シティポップではなくシュガーベイブです。シティポップという言葉が生まれる前のシュガーベイブ。
間奏のギターソロはハギーが弾いてます。
このアルバムの中で、いや、自分のバンド人生で1番かっこいいギターソロです。
特にオーダーしてなかったんですが、
極めてシンプルやのにここまで曲とマッチしたギターソロが出てくるとは思いもしなかった。
「愛する事を照れくさいものにしたのは誰だ?」
これがこの歌のテーマ。
「わざわざ愛をまばゆいものにしたのは誰だ?
誰しもが見過ごしがちだが愛はそこら中にあるから、窮屈になるな、答えはずっと側にある」
ここが1番伝えたかったところ。
愛とか夢とか口に出すのもダサいし、なんならバカにしてた二十代。
人の愛とか誰かの夢を貰って生きてるんやなと気づいた三十代。
いつまでバンドやれるか分からんし、次の世代に「愛する事、夢を見る事の重要性」を伝えないと、と思い立った四十代。
自分の二十代の頃にこんな歌があったら考え方も違ったかな?とも思ったが、まぁ多分それは無いな。
人の意見など聞く耳待ってなかったからな、、あの頃は。

世の中はこれからもっと殺伐としていきます。
そんな世の中で戦ってく上で、
愛と夢が刀や銃や鎧や盾の代わりになる時があるよ!って事が伝われば幸いです。
若い頃に、愛?何それ?ダサいって。
て言ってた事に対する懺悔の気持ちも含めて今は歌ってます。
愛とか夢とか、なんか照れくさいでしょう。でも私とあんたを繋ぐものは愛とか夢しか無いのよ。
【✕元人生】
十数年前になんかのCMで聴いたピアノのフレーズがずっと忘れられずに居て、それをイントロに使いました。
楽譜が書けないのでずっとこのフレーズを頭の中にしまい込んでいた。(当時は自分のバンドに鍵盤が入るとは思って無かったが、いつか機会があればこのピアノのフレーズは使いたいと思っていた)

ヤスコのセリフ
「うん。そんなん言うてる間に日が暮れるで〜」
こちらは関西弁なので一発オッケーでした。
ヤスコのセリフシリーズは今後もっと大々的にやりたいです。もっと長いセリフで。
本人は嫌がってます。
このセリフの部分だけテンポを強引に落としたから元のテンポに戻すのには結構苦労しました。
あとは、難しい事考えずに好きに作れたし楽しかった。
1分半の曲なのでこれもライブで時間が余った時にやれますね。

【あとがき】
今作は15曲。
15曲って聞くとぜんぶ聞くのに体力要るよな。て思うでしょうけど、トータルで52分です。
8年ぶりのフルアルバムという事もあり、その間貯めに貯めこんだ情熱、想い、アイデアを52分に詰め込む事が出来ました。
「サブスク未配信」とわざわざ書かせて貰ってます。
このアルバムは15曲で一つの作品として成り立ちます。
サブスクは試聴程度だと考えて欲しいです。私も普段はサブスクで試聴してからCDを買ってます。
CDが売れない時代。CDはもはや死語。
それがどうした。
時代遅れだろうがなんだろうが、私はこの世にCDのプレス工場がある限りCDを出し続ける。
自分の部屋の30万のオーディオで自分の音源を聴く瞬間の幸せ。それ以上の幸せは無い。
流行り廃りの音楽じゃ無いので30年後も聴けるCDです。(30年後にCDプレーヤーがあるかが不安)
今のうちに買っておいてください。
20年後にメルカリで高く売れるようなCDです。
そんな希少価値がつくCDになるような活動をして参ります。
是非ともCDで聴いて頂きたい所存。

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