【FRONT OF UNION フロントマン三者対談】KiM 江頭、FIVE NO RISK テッペイ、EX-C UM8によるレーベルの過去現在未来について
KiM 江頭、FIVE NO RISK テッペイ、EX-C UM8のVo.3名による、FRONT OF UNIONのフロントマン対談インタビュー。 ただこの3名が揃うと、当然のごとく簡単にインタビューなどとれるわけもなく、とてもではないが表に出せない話が多数のユーモアと毒にまみれた脱線につぐ脱線な内容に。しかしそんな中でもしっかりと各バンドのフロントマン、そしてレーベルの一員としてのポリシーが、随所に顔を覗かせていたのが印象的だった。今回はレーベルとしてコンピ発売の話題を中心に、このwebマガジンの立ち上げに合わせたタイミングとして、合計4時間にもおよんだ対談の書き起こしである。居酒屋での与太話レベルで、毎晩のようにとても大切な会話が重ねられている。そんな会話の間に見え隠れする各人同士の関係性や個性も魅力的なので、是非それも楽しんでいただければ。日は2月初旬、場所はMIZUTAMAXX(EX-C / TheHAWKS)が切り盛りする大阪花園町にある丸一屋にて様々なテーマでたっぷりと語ってもらった。
インタビュアー:Erolin (BURNING SIGN / NODAYSOFF)
ー 江頭(以下 江)、テッペイ(以下 テ)、UM8(以下 U)、しばし×××××な話題の歓談からスタート ー
U:×××××であるからして、なんで×××××がそうなったん?みたいなことがあったわけよー。
江:まぁなんでそうなったんや?ってとこやわな。
テ:結局のところ誰が×××××で?うーん?っていう。
U:まぁその×××××、これまでの×××××に×××××をしたいということで、その分がこっちにまわってきたっていうような。
テ:でもそんなん言い出したら×××××やで!俺らとかそらもう・・・50回ぐらい×××××やってきてんねんって話やで?しんどくて泣かなアカン時だって何回もあったし・・・こないだの×××××の時だってキツかったもん。そらおかしいでやっぱり。
江:ホンマこれそのまま載せたったらええねん(笑)
Erolin(以下 E):まぁ、上手いことヤリますんでそこは・・・(苦笑)
テ:少なからず×××××に関してはある程度の×××××は決まってくるしなぁ・・・。ってそういう話をしたいんじゃないねん今日は!
江:まぁええやん。もう録るだけは録ってるんやし。しかし毎回ファイブノーは自分たちで企画する時とか、地元勢でわかりやすく人の入りそうなバンドはあんまり呼ばんよな?
テ:毎回近いバンドで固めたら一緒になるやないすか、ディザスター(THE DISASTER POINTS)とかpalmとか。いくら人気があるいうても。
U:泥の底からすくい上げてるもんな、いつも(笑)
江:まぁええんちゃうか、それも(笑)
(ここでMIZUTAMAXX登場)
MIZUTAMAXX(以下 M):もう録ってんの?このインタビューは何に使うやつやっけ?
U:アレですわ、新しく出来るFRONT OF UNION(以下 FOU)のwebメディアの。
M:あぁ、なるほどなるほど。せやけど来るんならあらかじめ言うといてーな。
テ:いつもミーティングで使ってる店が今日は閉まってたんすよ。ほんでミズタくんところ行こかーってなって。そしたらエガちゃんはミズタくんとこは行きたくないなぁ言うて・・・。
M:なんでやねん(苦笑)
江:ほんまビックリするわ(笑)会話が自然な流れすぎて弾よけきれへんかったわ(笑)んでアレやろ、こういうのがハーデストのNODAYSOFFインタビューのスワは俺のことが嫌いやった、みたいな話に繋がってくるんやろ(笑)ホンマかなんわ~。でもまぁ今回のメディアはFOUが主宰やから、俺らのジャッジで書けるからな。わざわざ嫌な思いする人を作ろうとは思わんけど、折角の面白いところまで伏せるのも楽しくないし。そこら辺は良いチャンスやと思ってるよ。
テ:そこら辺は割かし自由でいいんちゃいます?でも俺とかは正直化石みたいなもんやから・・・タカオ(the skippers)やエロリンみたいに手伝ってくれる奴らが詳しいからなぁ。そういうwebメディアでやってみたいこともあるみたいやし。こないだLINEのグループで話してたようなストリーミング?のテーマとか、俺ついていけへんもん。FBって何のことや、エフビーって何やねん?ってフェイスブックのことかい!いうてホンマに。
U:FBくらいは分かるやろ(笑)
テ:わからんわからん知らん知らん!ほんで今日は?どういう感じで進めていくの?
E:とりあえずwebメディアの方でも1発目に出す記事として、今回のインタビュー?対談?ではコンピ発売に関しての話をメインに置きつつ・・・どうせ脱線はすると思うので(笑)まぁそれはそれで良いかなと。いくつか質問とかも持ってきてますが、FOUについての話とかをあらためてこのメンバーで話してもらったりとか。そんな感じです。
テ:なるほどな。エガちゃんそもそもなんでコンピを発売しようとなったんやっけ?
U:急にインタビュアーなってもうてるやん(笑)
E:いや、全然いいですよ(笑)
テ:最初は俺とエガちゃんで何かしよかって話してたんすよね、えーと、リリースが・・・
U:いや、この話自体は結構昔からあったはずやで。
テ:そうそう、2015年くらいからファイブノーが出して、EX-Cが出して、BEYOND HATEが出して、KLAXION、KiMが出して、ってリリースがババッと続いて。そういう良い流れが続いて。そんな感じの少数精鋭で・・・
江:そうそう。それで呼んでもらうライブが1つのバンドじゃなくてFOUのバンドが2つとかっていうのが増え始めて。東京とかでもFOUのバンドをババッとまとめて呼ぶみたいな。そういう期待値?みたいなものを持たれてるなって感じることが増えて。
テ:いやしかし、こないだ東京一緒やったときもエゲつない盛り上がりやったでKiMは。ファイブノーとかもう全然。KiMさん流石やわ~言うて。
江:ホンマそういうのやめーや(笑)ウソやで?またそうやって、なんかこう・・・俺らだけ泥沼スターっぽく仕立てようとするやろ(笑)FOUみんなそういう感じやんか!
U:でもそんなん言うてMANPOWER(2019/1/27 BIGCAT)の時なんか、ファイブノーえらい盛り上がりやったやん。MCもなんかこう・・・フェス向きというか・・・
江:そやで、KiMなんか泥から生まれし泥にまみれたようなライブでウオ~ウオ~言うてたのに。
テ:いやいや、俺はもう・・・アレよ、元々がBOØWYとか永吉さんとかそういうのに憧れてるんやから。ロックスターイズムですよ。まぁそれは半分冗談としても、でもBIGCATとかでフロア降りて駆けずりまわって・・・まだ打った足とか痛いねんで。それだけやって泥沼感なくなったとか言われたら、それちょっと待ってーや!ってなるで。
U:でもMCは相当やったで。あのボリュームをサラッと言えるのは。
江:そうそう。これ絶対前日から何言うか考えてきたやつちゃうんか?思って観てたで(笑)そのために1回スタジオでも入ったんちゃうかと(笑)
E:でもアレですよ、去年の武骨夜KBSホールの時も思ったすけど、テッペイくん大きな会場向け?というかそういう大きな規模の時にするMCすごい上手いなと思いましたよ。
江:昔は小箱の王様やと思ってたけど、最近は大箱の・・・
テ:ちょ、ホンマええかげんにしいや(笑)思ったことバーッと言うてるだけやで?それ言うたらエガちゃんの方が考えてるタイプやん。時々フリータイムみたいなMCあるけど、そういう時にステージ脇からツッコんだりしたら完全ムシされるし(笑)ほんで何の話やったっけ?コンピか。すぐそれてしまうな。
江:そう。ライブでFOUを上げてくれるような企画が各地で増えてきた感覚があって。そこで試したくなってんな。本当にFOUが期待されているのか、されていないのかっていう。
テ:それで話を詰めだしたのが1年か2年前くらいやったかな、俺は正直そこまで期待されてないんちゃうかなって思ってたし、コンピを出しても売れないんじゃないかなって思っててん。今回の話がまとまるギリギリまで。まぁでも大将(江頭)がやるって言ってるし、それなら仕方ないかくらいの感じやった。ただ俺がマスタリングとか含めた音源の仕切り役になって、全部の音源が自分のところにきて。それで全バンド聴いたら・・・これがメチャクチャ良かってん。
U:通して聴いても?
テ:通して聴いても。バンド順や曲順とか、あーしたいこーしたいっていうのはエガちゃんにも色々と相談しながらやけどな。
江:KiMなんか勝手に曲順変えられたしな(笑)ちゃんと1・2曲目で決めてたのに(笑)
テ:まぁまぁ(笑)しかし今回はFOU所属のハードコアパンクバンドが出揃ったわけやけど、どこにも見事に同じようなバンドや曲がないのよ。全部が自分たちの色が出しまくってて。どんだけ散らばってんねんコイツらはと(笑)でもハードコアパンクのコンピとしてはそれがメチャクチャ面白い。俺らがよく聴いたFAR EAST HARDCORE(90年代の国内ハードコア名コンピ。初期ENVYやSWITCH STYLE、T.J.MAXXなどが参加)のコンピとかもそうやったやん。アレもそれぞれに色があって、それが良さになってたし。
U:バラエティに富んでる感じね。
テ:そう。BEYOND HATEとかもとことん極悪に攻めたと思ったら後半いきなりワンオクロックなるし・・・
E:あの曲の再録ですね(笑)
江:ウメくんも言うてたやん・・・ホンマにワンオクロックやったわ(笑)
U:そうでしょ(笑)
テ:KLAXIONもすごいロックンロールやし、メチャメチャかっこええねん。
E:今回は2曲ずつでしたっけ?合計が12曲?
テ:そう、ただめっちゃ曲順は悩んだわ。ビヨンドに関しては曲がやたら長いし(笑)もう曲聴いてたら・・・この人らホンマに中二病ちゃうか!?ってなったわ。
一同:(笑)
E:でもそこはトクさん(BEYOND HATEのVo.)も自分で認めてはるところなんで(笑)
テ:今の感覚で作ったら絶対にボツにするような展開ちゃうかな?と思うし(笑)でもビヨンドがやるからハマるんよ。それがホンマに凄いところで。
U:許されるというか。
江:やっぱトクさんの血は7~8割がハードコアで・・・残りはBUCK-TICKやからな(笑)悪の華。
テ:Crossfaithとかに寄せてモテようとしてるんちゃうか(笑)でもトクさんの声や歌も勿論エエねんけど、ビヨンドは演奏力が凄い。今回のコンピでも図抜けて音が分厚いし、めちゃくちゃ邪悪やわ。初期の勢いとか重さが戻ってきてるみたいで。とにかくクオリティが凄い。