江:やっぱギター2本は大きいんちゃうか。
E:初期のデスメタリックなニュースクール的アプローチから色んなスタイルを経て、またここ何年かで原点回帰、に近い流れで凄く新鮮に感じます。トクさん自身も色んな周りの人に良い意味で感化されつつ、フレッシュな気持ちでやってる感が凄くて。初期衝動を感じますね。
テ:最近またE-TOWN CONCRETEがヤバいとか言ってはるしな(笑)
江:器用貧乏やねんな、才能もセンスもあるからやりたいことを会得できてまうねん。会得しきれへん方が面白いもんが出来たりもするんやけど。
テ:メロデスからBIOHAZARD、ストリートパンクからBLOOD FOR BLOOD、スキンズからまた重くなって最新の状態に・・・ってそんなバンドおらんからなぁ。全部の音源のクオリティも高いし。ホンマに凄いと思う。
E:どの時代も間違いなくカッコいいという。
テ:あとガシくんのギターやな。音がメチャクチャかっこ良い。あの人たぶんBOØWYしか知らんはずなんやけど・・・(笑)
E:引き出しが多いんですよね~。
テ:こないだ京都のKIB2019にショウジさん(SECOND TO NONE, TIMEBOMB RECORDS)が行ってた時の感想で、どのバンドも良かったけどビヨンドだけは出音が別格やったって言ってたもんなぁ。
江:ナオロウのドラムもいいからなぁ。
E:俺あの人のガッツリと腰から下のグルーヴで踊れる8ビート、NYHC的な解釈の話でいえば国内でも天下一品やと思いますよ。アタック感にストンプ感、そしてドライブ感と全てが絶妙で。
テ:ビヨンドとはバンド同士で言いたいこともハッキリ言いあえるしな。それはFOUのレーベルとしても良いところでもあると思うしね。だいぶ他のバンドからは煙たがられてると思うけど(笑)
U:紙一重やな~。
テ:いや紙一重どころちゃうで!なんかエガちゃんとかは天使っぽくなってるねん!俺がドギツいこと言ったりすること多いやん、でもそれって俺とエガちゃんが二人で話したことの中から俺が嫌われそうなこと言うてるだけであって、でもそれを横でエガちゃんがまぁまぁ・・・てそういう役やねん、ほんでなんか俺が凄い損な役回りいうか・・・
江:確かに損な役回りやな(笑)
一同:(笑)
テ:ほんまこれヤ●ザ映画とかと一緒やで!俺が鉄砲玉の子分みたいにギャーギャー吠えて突っかかっていって、それを奥から出てきたエガちゃんが「まぁテッペイそんくらいにしとけ、お前の気持ちもよく分かった」みたいな感じやねんて!
江:でもテッペイも言ってから気にしてるもんな、アレ言い過ぎたかな?みたいな感じで(笑)
U:気にしぃやからな(笑)
江:まぁ言い方がストレートすぎるんかもな。テッペイの良いところでもあると思うんやけど。伝えたい内容自体は間違ってないねんで。
テ:でも要所要所でやっぱりエガちゃんがやってくれるし、最終的に決断して締めてくれるから。ほんま頼りになる。EX-Cが入るときとかもそうやったし。最初は俺に相談してくれたんやけど、良いじゃないですかEX-Cいきましょうって言うたら、よし!ほな良い感じでやっていこうかって決めてくれたし。そこは決めてくれる。
江:タイミングとかも勿論あるんやけどな。
テ:エガちゃんの凄いところはNOと言わないところ。KLAXIONの時もそうやで、俺が中山くん(KLAXIONのDr.)と勝手にFOUに入れるような流れで話を進めてて、それをエガちゃんに言うんやけど最初は渋る感じやったのよ、うーんて。でも俺が「いまFOUに九州支部できたらヤバいと思うんすよ~」って言うて煽って(笑)
江:俺もそれ聞いて「九州支部かぁ~」って(笑)
一同:(笑)
テ:結局それで形としてもリリースして、今や東京とかにも呼ばれるようになったりして、結果も出てるからなぁ。そこをエガちゃんが良しと決断してくれたから。
江:あの時もうスグに答えは出てたんやけど、半年くらいはGOせずに様子みてて。ライブとか含めてどんな感じの姿勢かなと。
テ:でもその期間中に関西とかまで何度もライブ観に来たり、ずっとKLAXION側はアピールしてくれてて。
E:確かによくこっちにも来てはりましたね。
江:決まってから全然来ーへんくなったけどな(笑)
U:まぁそれは仕方ないんちゃいます(笑)でもアレですわ、もっとすんなりとレーベル入りしたんかと思ってたっす。
江:それまではどっちか言うとこっちからスカウトするパターンやってん。実力はあるのにハグれ者的な存在のバンドを。それが東狂アルゴリズムやKLAXIONあたりから、スカウトされた奴をどう思う?って紹介されるようなパターンが出てきて。
U:GMすね(笑)
江:でもその推薦してくれる目が間違ってないのも分かってるから。もうその身内が薦めてくれる次点でほぼ決まってるねん。たださっき言うてたような期間は、レーベルの他のバンドと目線とかを合わすための期間。そこを軽んじてやってしまうと、せっかく入ってくれるバンドにも軽く思われてしまうかもしれんし、俺自身もそうなってしまうかもしれんから。
テ:これ繰り返すたびにエガちゃんに後光が差していくねんなぁ。んで俺がどんどんガミガミ言う営業部長みたいに・・・(笑)
E:この役割分担も面白いですね。
江:専属のスタッフが少ない分、リリースごとに各バンドのメンバーにも色々と動いてもらってるし。そこの役割やったり、動きに関して楽しんでくれるバンドじゃないとキツいかもってのはあるかな。
テ:今回のコンピの作業はEX-Cは楽しんでる感じ1ミリも見えへんかったけどな(笑)
U:今回全然楽しくなかったわ(笑)レコーディングやらジャケットやら色々と済ませられた時にめちゃめちゃホッとしましたもん!ホンマ肩抜ける思ったわ~。
E:俺にもジャケットの写真のことで連絡くれはったじゃないですか、あの時も相当これは焦ってるなと思いましたもん(笑)
江:まぁたまには追い込まれるのもええんちゃうか。でも曲順とか音の面はテッペイに、んでビジュアル面はウメくんに、んで流通面とかは俺らがやってって感じで。良い分担やったんちゃうかなと思ってるよ。あの各ライブハウスの便所のジャケットとか、あれはKiMでは思いつかんかったもん。任せて良かったなと思った。中ジャケの遊び心とかも。
テ:もしエガちゃんがやってたら絶対ライブの写真でガーってやったやろうし、もし俺がやってたらよく分からん抽象的な油絵みたいなん書いてたやろうし(笑)
E:テッペイくん油絵好きっすもんね(笑)
U:でもあの油絵を楽しみにしてる人もおるんちゃうん。
江:おるの?(笑)どうなん、次の作品も油絵でいくの?
テ:次はまだ考えてないすけど、でもこないだリリースされたbachoとlostageのスプリット、あれのジャケを最初キンヤ(bachoのVo.)から頼まれそうになってたんすよ。結局lostage側が良い人を見つけたっていうので流れたけども。候補には挙がってたっていう。
江:キンヤは優しいからなぁ・・・
一同:(笑)
テ:ちょっとちょっと(笑)かなり気合入ってるスプリットのジャケっすよ?それは流石に冗談では言わないっしょ~。でも結局そのジャケを書いた人(一林保久道さん)、俺が内装屋の仕事でこないだNIKE心斎橋店に入ってたら、新しく入れ替える内装がその人のデザインやって。
U:えぇ凄いやん。
テ:俺やらんで良かった~ってなったわ(苦笑)
E:ちょっとこの辺でコンピの話に戻しましょうか。今回はレーベルのバンドの話とかも聞いていきたかったんですよね。ビヨンドとKLAXIONは少し話も聞けたので・・・
U:そしたら次はBALL BUSTERSでいこか。
テ:今回さ、めっちゃ1曲目に悩んだのよ。EX-CとBALL BUSTERS。
E:ちょうど曲順の話も聞きたかったので有り難いです。