武骨NIGHT FRONT OF UNION vs IKKI NOT DEAD ライブフライヤー画像
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H:それから色んな先輩と一緒にやるようになったときに、どうせ本番見てくれねぇかもなと思って、リハからライブ以上に本気でやってたもんね。そういう風にやりながら先輩たちとやってきて、あるときに一緒にやりたいなぁと思ってたMOGA THE ¥5を誘ったのよ。そしたら誘った瞬間に断られたんだけど、でも俺好きなんです!一緒にやりたいんですって、それも何回誘っても断られたんだけど、何とか電話番号は聞いて。それで毎日電話かけるんでって言って、ホントに毎日電話したのね。1週間くらい電話し続けて話を聞いてもらってたら、これって本当にやるまで毎日電話するってことなのか?って言われて、毎日電話します!って言ったら、もうええわ!やるわって言ってもらえてね!今になって思えば俺はとんでもない無礼者だけど、先輩は優しかったよ(笑)その時が、京都のウーピーズだったんだよね。確かメンツが LO-LITE、sea meal、原爆オナニーズ、MOGA THE ¥5、俺たち(HAWAIIAN6)だった。

:おぉーいいメンツっすね。

H:MOGA THE ¥5もだけど、原爆オナニーズも一緒にやるのは初めてで、やっぱりすげぇって思ってね。ライブを見てて、カッコよすぎて涙が出た。純粋に、こういう人たちとやっていきたいと思ったのね。そのときの俺たちはある程度お客さんの数を呼べるようになってたんだけど、あらためて周りと話したのは、流行りの1000人じゃなくて、一生裏切らない多くの人を連れてるこの人たちには勝てねぇって。そのときのライブが正にそうで、それを見たときにバンドのあるべき姿はこうだろって思ったね。

:原爆オナニーズって、そういう意味で何か物差しの1つになるバンドですよね。一番最初に西部講堂で企画をやるってときのゲストが原爆オナニーズやったんです。そこから5年に1回くらいは対バンするんですけど、あのバンドはブレないですね。

H:あの当時の勢いだけでやってた俺たちは先輩の凄さの本質を見えてなかったんだなって、今になってつくづく思う。それが若さなのかもしれないけど、ただ熱くなってバンドの思いとかを酒の席でも、楽屋でも、同期のバンドとかとよく言い合いもしたもんな~。まぁバンドの意地だったりこだわりって、お互いに中々伝えられなかったりするしね。

HAWAIIAN6 ライブ画像

:京都の年下にも言うんですけど、みんな仲良いんですよ。みんな仲良くて、当たることを避けるっていうね。俺らの代って昔は全員が仲悪くて、生き残って初めてお互い認め合うっていう形で。でもね、下の奴らはハナから仲良くしようって手を握りあって、揉めるのも最初から避けてるんすよ。俺はいつも思うんです、揉めてもええ、揉めなわからんこともあるし、揉めるってことはお互いの自己表現を言い合うってことやと。

H:そこは、こだわりだからね。

:それ以外のことは構わんけど、自分の好きなことをやって、自分の譲れへんものを音楽でやってるのに、仲良しのために譲り合ったりしよるんす。確かに俺らも悪かったんかもしれないっすよ。俺らの世代って上がガンガンきたやないすか、それで嫌なこともあったから、次の代に同じことはやらなかったんです。だから緊張感てのはなかったんですよね。でもここまできたんで、これからは俺が壁になる、ここからはガンガンいくでって。きついことを言っても、理解できるヤツらがいるんで、それをうまいこと20代の子たちに伝えたらいいと、あの先輩イカれとるぞって言うてもええし。でも結局ツアーバンドを受けるときには、ツレでもない人たちと一緒にやりながら、その場でしか理解を作っていけへんねんぞって教えて。そうじゃないと、永久に友達としか対バンできひんねんぞって。

H:だから、いいバンドだったら喧嘩できるってね。仲の良いバンドなら違うなって思ったら言い合えるもん。それでいいと思うし。

:揉めるってこと=ただの喧嘩やと思いよるんですよね。ドツきあいとかそんなんせーへんし、そんなんなる前に、もっとハートでガンガンぶつかってるから。手が出るとかは感情的になるからか、最初からそいつが気に入らへんからやし。

KiM ボーカルライブ画像

H:それは気になってるから、そうなるんだもんね。

:ただムカつくヤツってのは、シバく、終わり。もう何もないも、揉めるもない(笑)

:昔だったらさぁ、説明すんのもメンドくさいからドツくって先輩もいたしね。

:よーけぇいましたねぇ。

:昔、先輩にドツかれたときに他の先輩に言われたんだけど、なんであの人にドツかせたんだって。どうせドツかせるようなマネをお前がしたんだろうって、さらにその先輩にシメられてね(笑)

:俺、それで4段重ねまでいったことありますよ。ドツかれてフテくされて、止めにきた先輩にもドツかれて。ほんでドツかれてんのを見た別の先輩もきて、それを見た先輩が誰にドツかせてんねんて言うて、ドツきに来るっていう。

:愛のある話だよね(笑)

:ただね、3番目の人は特に可愛がってくれた先輩なんで、ここで俺がケジメをとって終わらせようと思ったらしくて、終わらせようと思ってとった行為が・・・ブロック塀を投げるっていう。

一同:笑

:よけへんかったら俺死ぬわって、ウーピーズの楽屋でありましたわ。

:それは表現方法が不器用なんだよね。

:もう一つ厄介なんがねぇ、この4人が全員同じバンドなんすよね。

一同:笑

:でもそれって、気持ちがあったからスゲェ高い温度で言われてる、ってわかるから考えるもんね。本気で怒ってるってことは、気にしてくれてるってことだしね。
昔ライブを見に行ってたときの話だけど、5回ライブやって全部がいいライブじゃないの。でも5回に1回くらいは、とてつもなくいいライブをする先輩バンドがいて、その1回を見逃したくないから、5回見に行くんだよって。

:僕にもいますわー、札幌の好きな3人組バンドがそれですわー。

一同:笑

:そういえば○○○○の女神様、前乗りしてるらしいですよ(堺に)

:えーそうなの(驚笑)

:このネタほんまは、最初に放り込みたかったんですけどね(笑)

:流石やるなぁーあの人(笑)

:あの女神様、俺らの地元で○○○○に越境してるヤツらの同級生なんすよね。

:そこからも、激アツの情報くんじゃねーの。

:それはねー、どこのジャンルでも女神らしいですよ。

一同:笑

:世界規模だから、マザーテレサばりに皆んなを幸せにするらしいからね。

:一度、会いたいっすわー。

:明日はTOSHI-LOWも(堺ミーティングに)いるしね。カオスな夜になるんじゃ・・・(笑)

:そういえばTOSHI-LOWくん、今日ラジオに出てたわ。

:あー弁当のやつでかな?

:TOSHI-LOWくんって、そういうマメさあるんすねぇ。

:確か色んな資格とか持ってるんじゃなかったっけかな~。けどさぁ、locofrankのボーカルが言ってたんだけど、前に子どもの弁当を作るのに、キャラ弁作ってTwitterにあげたら、Twitter上じゃなくて直で(TOSHI-LOWに)会ったときに、大の男がキャラ弁なんか作ってネット上にあげるって、何やってんだってシメられたらしいのよ。なのにTOSHI-LOWが(弁当の)本出してて、え~!?って。
※翌日の堺ミーティングでTOSHI-LOWと上記の話をlocofrank木下を含めて話したら、俺のはキャラ弁じゃねー!って言っていたとのことです(笑)

:結構、多才なんですね。ただの水戸の暴走族上がりや思ってたんすけど。

H:でもあんな凄い弁当作るって、あれゴーストライターみたいな弁当作る影武者みたいなのがいるんじゃねーの?明日会ったら聞いてみるわ。

一同:笑

:僕らこうやって対バンとかするようにもなったすけど、KiM自体はローカルのハードコアで、ベタベタの活動するのが普通っていうか、そういうもんやと思ってたんです。でも今みたいに色んな街に行けるキッカケは、今にして振り返ってみるとハタノくんやTOSHI-LOWくんやったと思うんですよね。

H:あのTOSHI-LOWのカリスマ性はデカいよね。悔しいけど、とてもじゃないけどあんな凄い漢に俺はなれないし、もしあいつが主催のフェスとかやってたら、今の音楽シーンはちょっと違ったんじゃないかな?それぐらいの影響力はあると思うよ。

:確かにそうかもしれないですね。

HAWAIIAN6 ライブ画像

H:ちょうど俺たちがベースがいなくて活動できなかったときに東北の震災が起きて、一度TACTICS(BRAHMANのレーベル)の事務所で会議をして、何をしようって集まってたのね。そのときブラフマンは売名行為だって世間から叩かれてたんだけど、そんなの自分たちは構わないし、こういうのは目立つ連中が叩かれないと後から来るヤツらが勇気が出ないんだって、だから(ハワイアンも)一緒に叩かれてくれないかって頼まれてさ。いいよじゃあ叩かれてやるって、何すればいいのって。そしたら会社の総力を挙げて、物資を集めてみんなで叩かれようって。
あれからバンド活動の仕方も少し変わって、色々あるんだろうけど楽しそうだよね。だけどこないだのハマロックのとき、TOSHI-LOWを見てたけど気を張ってたと思うよ。あのときKiMのライブを見てて、ブチかましたなってみんなで言ってて。BRAHMANもMONOEYESも、勿論比べもんにならないぐらい人気はあるんだけど、さぁこの後にどうしてやろうかって。

:いやーでも、ハマロックのあの出順は、絶妙でしたよね。ハワイアンをあそこで使うとかね。

H:でもさぁTOSHI-LOWって、あぐらをかこうと思えば、いくらだってかけるじゃん。だけど横着しないし、ちゃんと他の色々なことを認めるんだよね。それが本当に凄いことだと思う。

:そこはねぇ、ハタノくんもTOSHI-LOWくんも共通してるんすよね。結局そこに、色んな余計な要素を含まないんですよ。純粋にバンドマンとしてそいつの力量がどんなもんか、っていうのを突いてくるところが。だから、この2人は信頼できるんですよね。
結局、同じバンドとしてカッコよかったらアリやと思うんです。昔ほど・・・例えばハードコアバンドって言ってても、ハードコアをしっかりやれてるバンドって実は結構少ないんですよ、ほとんどがポーザーで。ちょっとその雰囲気を纏って、ストリート感を出したいって連中だけなんで。そーゆーヤツらとやるくらいなら、例えば売れることを一つの目標にして、ガムシャラにやってるバンドの方が実は熱かったりする可能性って、今のご時世あったりするんですよね。

H:そっち側にも誇りを持ってやってる人はもちろんいるしね。逆に俺たちが東京ドームとかに立たされて、いつも通りのことが出来るのかっていったらね。だからいわゆる巨大なバンドの人も、50,000人の前でホームランをカッ飛ばすっていうのを常に心がけてるってんだって思って、それも本当に凄いことだなって。

:今回のMUSEの企画もそうなんですけど、実は前回のKBSも、チケットは最後の最後まで買えたんですよ。最後の最後までライブハウス売りしたり、直電のヤツは全員入れる設定のチケットにしてたんです。それは今までライブハウスに来てたヤツらが絶対とれるシステムにしたくてね。それができなかったら、本末転倒やと思って。

H:そりゃそうだね。地元京都や関西のヤツらが見に来れなくてソールドになってたら、その場所でやる意味ないもんね。

:だから結構プレッシャーなんですけど、今回は350で一応ソールドで、あと50くらいは何やかんや関係者とかで400人入れたら、もう動けないらしいんですよね。

H:いいんじゃないの。あと50も出しちゃっても(笑)

:いっちゃいましょうか(笑)

H:まぁでも次の京都MUSE、ソールドすると思いたい!スペシャル感あると思うしね。

武骨夜 KBSホール
HAWAIIAN6 エコーズ2018 画像
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