KLAXION|『ただやっていくというわけじゃなくて、日々進化していくようにやっていかないと』 コンピやレーベルへの想い、バンドのルーツなどに迫ったインタビュー

北九州を本拠地とする、FRONT OF UNION内では最も新しくレーベルに合流したバンドである。土地柄のルーツを感じさせるような、ロックンロール色の強いハードコアで荒々しく攻め立てるスタイル、そしてメンバーの野暮ったい風貌から溢れ出る、ケモノめいた「独特の香り」のようなものは、KLAXIONとしてしっかりと確立された色がある。言葉にすると「ロック」や「男気」などは、イメージとして豪快なものとして捉えられることが多いが、そこに潜む本当の魅力は「女々しさ」や「弱さ」であり、それをさらけ出さんと必死にもがくその懸命な姿にあるはずだ。そういった男の強さや弱さといったものを、KLAXIONは抱えて突き進む。インタビューではコンピやレーベルへの想い、バンドのルーツなどに迫ってみた。


①今回のコンピ、収録曲について

Dr. 中山(以下 N):レーベルのコンピレーションということで、自分たちの中でKLAXIONらしい曲を2曲選んで決めました。ミックスは締め切りギリギリになってしまいましたが、苦労したことはまぁそのくらいですかね。

②これまでのバンド沿革について

N:ボーカルのブラウンと自分は前身バンドから一緒で、もう1人同じ前身バンドのギターと、俺たちの音楽師匠であるベースの4人で動き出しました。なんとなく俺たちにしかできないハードコアをやろうという感じで始まって1回ライブまでしたんですが、なんか違うなぁってことでもう1人ギターを入れたんです。そこで曲を作り直して動き出しましたが今度はベースが仕事で辞めちゃって。代わりにエロリンもよく知ってる円ちゃんが入ることになり、そこからKLAXIONて名前で動き出しました。実はKLAXIONって名付け親も円ちゃんです(笑)その後にデモを1枚作ったところで後から入ったギターが辞めて、元々はベーシストだった現ギターのまなぶに、KLAXIONでギター弾いてみるか?と言ったところ、是非やってみたいってことで入ってもらいました。さらにその後にもう1枚デモを作ったんですが、ミニアルバムを作る直前に初期からいたギターが辞めることになってしまい、そこから4人体制に。2012年に自主でミニアルバム、2014年に同じく自主でシングルを作って活動していたところで、今度は円ちゃんが動けなくなってしまって。現ベースのあつしがフリーだったのでヘルプを頼んで、そのまま入ってもらったという流れになります。

③音やスタイルの変化について

N:根本的にKLAXIONでしか出来ないことをやるってところは変わっていませんが、初期に比べてロック色は強くなってきています。1stアルバムはそのときの自分たちがやりたいことを音にするという感じで、次に作ったシングルは軽くテーマを加えてから曲を選んでやってみました。そして次のアルバムでは自分たちが思っているハードコアより幅広く曲を作ることにチャレンジしてみたら、なんだかしっくりきたという感じです。

Vo. ブラウン(以下 B):そうですね、ボーカルのメロディーとかもかなり意識して歌うように変わっていって、より歌詞を伝える歌い回しになっていきました。

Gt. まなぶ (以下 M):元々は各パートの個性をそれぞれが出して、それぞれで音をまとめるって感じだったんですが、前回のアルバムからベースが変わったこともあり、各々の個性を出しつつも、まずはバンドとしてのまとまりを意識するように変わっていきました。

Ba. あつし(以下 A):北九州がもともとロック色の強い街なので、そこにハードコアやパンクなどが重なって今のKLAXIONとしての音が出来てるイメージですね。自分たちがちょうどいいのが結局そこだという感じです。

klaxion live 写真

④バンドに影響を与えるキッカケとなったバンドを教えて下さい

M:色々ありすぎて難しいです。

N:今まで聴いて観てきたバンド、というか音すべてに影響されてますね。

⑤元fullrangecautionのメンバーさんが在籍されてますが、KLAXIONではガラッと変わったロック色の強い音楽性となっていることに関していかがでしょうか。

B:感情的なところは変わらないんですが、音で踊ろうっていうのが強くなったのかなと。

N:個人的にはこれまた今と根本的なところは変わらないんですが、当時はその時代というかそのときに集まったメンバーの音があんな感じの音になったというだけで、今は今のメンバーで集まったから今の音になったという感じですかね、多分(笑)

⑥FOUというレーベルについて色々と語ってください

A:どのバンドも説得力がありすぎです。

B:それぞれが第一線でツッパってやってる。

M:みんな芯が通ってる印象で、自分は若い方なので話すときにピッとなります(笑)

N:もともと好きなレーベルでしたし、自分が一員として動けてるのが単純に嬉しい!テッペイ(FIVE NO RISK)には本当に感謝してます。今はエガさんを筆頭に尊敬する人ばっかりですし、色々と勉強させてもらっております。ただ自分達もちゃんとレーベルのいちバンドとして盛り上げたいですね〜、まだまだですがよろしくお願いします(笑)

klaxion ギター ライブ写真
SHARE THIS POST