田中 昭司氏(鐵槌)、江頭(KiM)サシ呑み対談後編
田中 昭司氏(鐵槌), 江頭(KiM)による、PUNK LIVES2019前日の夜に行われたボーカル同士のサシ呑み対談。10/9発売のKiM BEST ALBUM「WEST KYOTO H.C」の話や、鐵槌とKiMの出会いとこれから、さては過去の話等を中心とした酒場での対談。知られざる話が満載の貴重な内容、前編に続き後編をどうぞ。
田中 昭司(以降 : 昭)ウッドベースの使い方って難しいよ。今はスラップで弾いてる奴沢山いるけど、ベースと言うより打楽器だもんね。(笑)優君(KiMのWB)に至っては既にパフォーマーと化してるからね(笑)
江頭(以降 : 江)山田兄弟(音響STAFFの方)に言わすと、優はダンサーらしいです(笑)
昭 : えーそうなの(笑)
江 : 今の体制になって、山田兄弟がめっちゃ気にいってくれてるんですよ。やっとKiMが、ダンサーを生かせれる時が来たって
一同 笑
江 : どういう事ですって聞いたら、下手のGuと上手のGuのバランスもいいし、これで勝負できるから、ダンサー2人(江頭も含む)を生かせるって言い出したんですよ。そこは待てコラって、ツッコミましたけど(笑)
昭 : まぁでも優君は、あれで良い!!
江 : あいつが全部弾ききると、音がもちゃもちゃするって言われて。ケンスケ(以前のKiM Gu)にしたら優をベーシストにしてやりたかったんですよ。レコーディングでも、厳しく一音ずつ丁寧に、弾かしたりしてましたから。
昭 : マジ?厳しいね(笑)
江 : 俺はライブの優が好きなんで、楽器を弾く優なんて、1ミリも魅力感じないんで(笑)そやし、ライブで爆発できるように、今回ベースラインをシンプルにして、バッチンバッチン(スラップを)やれってね!
昭 : 確かに、妙にベースライン追ったりしても、あまり聴こえない部分もあるから無理がある。
江 : まぁケンスケはKiM史上、1番音楽に造詣が深いヤツやったんで。しっかりやらせたかったんでしょうね。だから、最近ウッドベースって表記すんの、辞めようかな思いますもん。
昭 : じゃあ、ダンサー?
一同 笑
江 : 最近、優がねフロアに人を投げ込むって言う、ようわからんシリーズを始めとるんですよ。
昭 : (笑)何なのそれ、シリーズ⁈
江 : この間の京都MUSEのライブでは、PALMのTOSHI君投げられて、それからHAWAIIAN6のHATANO君、投げられてましたから。
一同 笑
江 : 優は女の子のファンも多いから、フロアに降りて女の子を持ち上げて投げると、ちょっと盛り上がってますからね(笑)
一生懸命やってるんですけど、こっちは!
昭 : (笑)それちょっと違うから(笑)
江 : ダンサーが過ぎるなぁ思って(笑)けどライブって耳だけじゃあなくて、目も体も含めての遊びなんで。まぁレコーディングは、死ぬほど苦しんどるんで
昭 : そりゃそうでしょ。
江 : まあKiMにとってそれがリスクでも、優って言う存在は、ライブの楽しさを伝えれる存在なんで。
昭 : そういう所が、エガちゃんポジティブなんだよなー
江 : KiMは今ある戦力で、いかにライブをするかなんでね。こないだの京都MUSEのライブは、FIVE NO RISK、EX-C、HAWAIIAN6、locofrank、kamomekamome が出てて、KiMはトリやったんですけど、恥ずかしい位ポンコツな音やったんで、そこはちょっと練習しようかってなりました(笑)ライブは盛り上がってましたけどね(苦笑)他のバンドは、対バンしてたんですけど、その中でも、kamomekamomeは、ライブハウスで、ちゃんと対バンすんのは初めてやったんすよ。
昭 :向は(kamomekamome)演りたいイベントしか出なそうだもん。
江 : そん時、kamomekamomeがライブで、KCHC(柏シティハードコア)の下り言ったんで、いやいやここは京都だぜって流れで、コンピ(FxOxU rulerz)に入ってる曲「K.C.H.C WARRIOR」やったんですよ。その曲は、そこそこしか受けなかったっすけど(笑)
昭 : その曲が、1番新しいんだよね?
江 : そうですね。コンピ入っている2曲が新曲なります。「K.C.H.C WARRIOR」の歌詞は、最近全然歌詞書いてなかったんで、欲求不満溜まってるし、好きなように書こうと思って、特攻服の後に入れる様な、台詞を考えたんすよ。誰か入れてくれへんかなぁと思って(笑)高校の時、暴走族の先輩の背中に「永遠なのか 本当か 時の流れは 続くのか」っBLUE HEARTSの歌詞書いてあった様に。
昭 : 時代だね〜
一同 笑
江 : 鐵槌は、特攻服に入れる、抜群な台詞があるでしょ(笑)
昭 : まぁでも今、特攻服着てる奴いないじゃん。
江 : そうですね。でも昭司さんは特攻服来てたんでしょ?
昭 : 着てない。俺はあんまりそういうタイプじゃなかった。暴走族暴走族してなかった。パンチパーマとかも、かけてなかったし。
江 : ○7〇〇4って伝統的にそういうイメージがあるんですけど。
昭 : あるけど、俺は大丈夫だった。
江 : 確かに先輩でもブライアン・セッツァーみたいな人いましたわ。
昭 : 日本っぽくない人ね(笑)
江 : そういう人って人気あるんですよね。
昭 : エガちゃんは暴走してないんでしょ?
江 : 僕らの時代は、だいぶ少なくなってる時で、助っ人では出ました。出てもバイクの後ろばっかりで(笑)暴走族ちゃんとやってる奴らはOBが来るんで、本ちゃんの集会の時に、人数が集まってないとやばいから。
昭 : 人数=王道だから。
江 : そいつらは、俺らのライブにも来てくれるんで。だから俺らのライブ(暴走)にも来てくれって(笑)
昭 : 持ちつ持たれつだ!(笑)
江 : でも、間違ってもパンクの格好では来ないでって、言われましたけど(笑)
昭 : 昔から面白いことやってたんだ、エガちゃんは。
江 : お客さんを集める為に、ライブハウスでフライヤー張ってても、それを好きなやつしか来ーへんと。やし、近隣の危ない学校とかに、フライヤー張りに行ってましたから(笑)この不良の連中の方こそ、未来のお客さんになると思って。
昭 : エガちゃんは、先を見る力があるのかもしれないね。
江 : 初期KiMは、地元の連中が暴走終わったら、見に来るって言う形がありましたから。
昭 : 因みさぁーKiMの名前は本当に、K(京都)i(イケイケ)M(マフィア)なの(笑)
江 : 元々、地元の通称名が院中(西院中学)って呼ばれる地域やったんで、院中のiやったんで。でももう中学生じゃないんで、イケイケでいいんちゃうって。今思えば、もっとあったやろうと思いますけど(笑)
昭 : (笑)でもいいんじゃないの!じゃあKiM 、今で何年ぐらいやってんの?
江 : 今年で25年ですね。
昭 : 凄いねー。
江 : それもあって、ベストアルバムを出そかってなったんです。