“BEYOND HATE”の最新CD【TO BE CONTINUED】が7月8日に発売される。FRONT OF UNION WEB SHOPでは予約限定アイテムとして、Tシャツやトートバックのセット予約受付も開始。
BEYOND HATE(TOK, GASHI)江頭(KiM)座談会 -サシ呑み対談特別編- 2020.7.8発売のマキシシングル「TO BE CONTINUED」に向けてのディスクレビューやレコーディング、現在の心境などをビヨンドヘイトの地元浜松にて収録。
TOK:ようこそ、浜松へ!久しぶりだね。
江頭:会うのは2月ライブ以来やね。G-SIDEでのあのライブ以降はライブは無かったの?
TOK:3月はレコーディングでライブは入れてなくて、以降の4, 5, 6月のライブは全部飛んだね。
GASHI:あの2月が凄くいいライブだったから、今耐えれてる感じみたいな。
TOK:確かにあのライブがスベってたら、強行にライブやってたかも。
一同笑
江頭:スタジオは入ってるやんなあ?
TOK:当然ガンガン入ってるね。
江頭:とりあえずいつからライブやるつもりなん?
GASHI:G-SIDEも含め7月まではやらない。自粛って意味もあるけど、結局お客さん自体も不安で集まらないだろうから。配信もだしG-SIDEで距離とってライブやったら、お客さん5人ぐらいしか入れられないもん。
一同笑
江頭:まあでも2月のライブは何かが始まっていく予感しかしなかったよね。
GASHI:色々と話合いして、悩んだり考えたりしたことによって出た答え(ライブ)が、浜松も名古屋もいい形になったと思う。
江頭:それこそ演者もお客さんも、背負ってた感が出てて最高やった。ほんまはあれくらい、1本1本のライブを背負わなあかんのかもしれん。少し安易になりすぎてたんかもな。
GASHI:確かにあれぐらいの覚悟を持ってやってたいなあと思ったよ。
TOK:とりあえず今は何もしないよりかは、ってことで昨日(5/28)に過去の作品をサブスクで解禁したんだよね。改めて聞いてみたんだけど、結構凄いことをやってたんだなあと思ったよ。
GASHI:演奏は下手だし、実際色んなものを改造したり寄せ集めしてたりな曲もあるんだけど、チョイスはいいかなと。
江頭:それがビヨンドのセンスなんやと思うで。KiMも20年くらい前は影響受けてる音を曲にしてたりしたけど、今じゃあもうまともに聞けへんもんなあ(苦笑)
TOK:まあこれだけバンドが増えれば、パクるつもりがなくても、被るってことはあるし、そこはしょうがないんだよ。俺はそういうのを聞くとお前らそんなに好きなんだなあって、逆に好感持てたりするけどね。
GASHI:結構難しいのがTOKさんが次はこういうの作ってよって言われて聞いて作ると、そのまんまになっちゃうんだよね。あーこりゃ難しいわぁって(苦笑)
江頭:それでもビヨンドはセンスあんねんな。まずTOKさんがアンテナをちゃんと立ててるし、今の時代を大切にするやん。ストリートミュージックはそれが大切やと思うねん。ルールなんてのも変わる、ストリートのイメージも変わる、でも根底にビヨンド独自のハードコアがあれば外れることは無いと思うわ。現にビヨンドはそれを体現させてくれてる訳やし。正直、羨ましいもん(笑)
TOK:まあ俺は何でも好きだからさあ、逆に嫌いなのを見つける方が難しいかな。TVから流れてくるのは、良く分かんないけどね(笑)
GASHI:まあ世に出てきてる奴は、大体良いとは思うけどね。出てこれる才能はある訳だし。
TOK:俺はさぁいつも音楽の話になって言うのは、バックボーンとかファッションとかカッコいい音楽って全部セットなのね。ヒップホップならこうだとか、スキンヘッズだったらこうとか、カルチャー含めたものが好きなのね。
江頭:確かに歌謡曲にはカルチャーを含めたものはほぼないね。そういう部分では借り物ばかりだから。
TOK:ファッション、バックボーン、カルチャーも含め、当然音もイケてないとダメだけどね。
江頭:俺はずっとバックボーンのきっちりした音楽に憧れてんねん。憧れながらずっと続けてんねんな俺らは。ビヨンドは同じ匂いはするんやけど、そこはTOKさんのセンスで押し切ってる。ガッチャン(GASHI)は完全にこっちやけど(笑)今、ビヨンドは他のメンバーも含めいいバランスになってるん違うかなあと思うんやけど。今回のシングル聴かせてもらって、更に確立してきてると感じたわ。
TOK:3rd「反逆の狼煙」で今のスタイルが定着しだして、4thからもうちょいヘヴィーな感じも戻してきた感じだね。今回は更に初期1stの持っていたものも含めた感じになったかなと。
江頭:確かに今までは、色々取り入れ続けてきたビヨンドが、いよいよホンマにオリジナルなものとして磨きかけてきてる感じがしたわ。
TOK:自分達がジャンルじゃあねぇけど、遂に来たかなって感じだね。
江頭:今回のシングルは、新たなことを取り入れるのでなく、手に入れたものを正に磨いてきたなって感じた。又、その磨き方もセンスがある、そこは流石の一言やわ。TOKさんのセンスとガッチャンのキャラ、そこにあの絶対的なリズム隊。ビヨンドのリズム隊はめちゃめちゃ評価高いで。地味やけどね(笑)
GASHI:でも、そこで我を出してきたら終わっちゃう。ガチャガチャになるから
一同笑
江頭:確かMAC(BEYOND HATE / Gu)以外は、出会った時から変わってないもんね?
GASHI:YOU-KI(BEYOND HATE / Ba)もNAOLAW(BEYOND HATE / Dr)も既に入ってたね。
江頭:スプリット出したちょっと前ぐらいから、一緒にライブはやり出してたやん。あの時には2人(リズム隊)は正式メンバーやったもんな。スプリットからもう10年ぐらい経つかなあ?
TOK:出会いってさあ、難波ロケッツで一緒にやったのか、BLOOD OUTの企画でG-SIDEに来た時だったかなあ?
江頭:G-SIDEが先やね。
TOK:あの時にKiMのライブは見れなくて、終わってから打ち上げで見かけて、こいつらがKiMかってね。それから難波ロケッツで初めてライブを見て、GASHIとカッコいいぜって話になったんだよね。俺も完全なUS路線からは離れ出して、独自にスキンズを模索し始めてた時期だったのもあるけど、KiMに関してはその時は曲云々より、やっぱりライブだよね。それを経て帰った後に、あの当時は魔法のiらんどのKiMのHPにメッセージ送って、音源を送ってくれたのが「幽国列島」だったんだよね。それで曲も超いいじゃんってなって、俺らの3rdのレコ発にKiMを呼んだんだよね。その時に俺が直談判して、えがちゃんにスプリット出さないかって言ったら「うぉーええやん、ええやん」って即決やったもんなあ。
江頭:あの時期、俺らにそうやって声を掛けてくれるバンドは少なかったからね。ビヨンドとのスプリット以降やで友達が増えていったのは。声掛けてくれた時期が、お互いタイミングが揃った時やってんな。
TOK:俺たちは多少違う部分もあるけど、フロントオブユニオンって漢臭い部分があるじゃん。そういうのを目指してたんかもね。バンドとしての姿勢、本気でやってるかって部分だよね。
江頭:ハングリーな部分なんかなあーまあ今でもハングリーなんやけど(笑)
大分、穏やかにはなったとは思うけどバンドのことになったらムキになるもんなあ。自分の好きな音楽で誰かの顔色を伺って引くなんてない。それこそドラクエでいったら「ガンガン行こうぜ」やねんな(笑)
TOK:「いのち大事に」なんてねぇーわな
一同笑
江頭:このライブがあかんかったとしても、教会行って次のライブで又復活やってね(笑)とにかく攻めてなんぼ、フロントオブユニオンは。せやしガンガン攻めて俺らのスタイルでストリートミュージックのメインを、俺らの手に戻したいよね。
TOK:俺らの音楽はモッシュはハードだけどピースな雰囲気があったり、今はSNSで繋がったりして初めてライブで会っても盛り上がれたりするのはいいんだけど、やっぱり昔みたいなモノが飛んでくるような、危険な雰囲気は無くなってきてるわけだし。別にその感じをまた出したいとは思わんけど、誰でも受け入れられるミュージックには成り下がりたくはないよね。
江頭:そうやね。それを意識してるか、していないかで大きく変わるわな。じゃあそろそろ今回の新譜について話しましょうか。
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