2020.5/31

「僕たちを縛り付けて
一人ぼっちにさせようとした
コロナと政治に感謝します
2020年 大阪代表
FIVE NO RISK 」

もう6月か。早くも1年の半分が過ぎようとしてるわけだ。歳追うごとに確実に時間軸の加速を感じる。
少年時代にあれほど長く感じた1年も、今ではほんの1ヶ月ぐらいに、と言うのは大袈裟かもしれないがきっとそれぐらいの加速幅の感覚である。
恐らくこれは一種の脳神経による何かの作用ではないだろうか。年齢を重ねるにつれ感覚的なものはどんどん鈍っていくのであろう。何かが減っていっているという認識はあるが私は専門的知識に乏しくうまく説明出来ない。しかしその鈍っていく感覚を経験で補おうとしているのは確かだ。残念な事に一度失った感覚は再び戻ることはない。時間の流れ方は誰もが同じようだがしかし平等に流れている訳ではないのだ。個人差は大いにあるだろうと認識している。「感覚」という言葉一つとっても様々な意味合いとして取れるのだが、前述した「鈍っていく感覚を経験で補おうとしている」という言葉は冒頭での時間軸との関わりとは逸脱した意味合いである事を詫びたい。そう、これは一本筋が通っているようで全く何を伝えたいのかわからないといった「超」駄文である。思いつくままに文章に乗せ、内容の矛盾すらもいとわないこれはまさに即興フリースタイル文学なのだ。


とは言え、書いている文章を途中で消したり書き加えたりしているので即興フリースタイル文学とは全く以て別モノだが、自分の足りない処理能力の逃げ口上としてそのフレーズを使わせて頂いた。そう、逃げ道は重要なのである。
諸々楽しみにしていたイベントが中止、延期となり残念な事も多々あるが、別段ストレスが溜まっているという訳でもない。まあまたやれるだろうぐらいの気持ちだが、ふとアレ?私実はそんなにライブ好きじゃなかったのかな?なんて考えも巡る。じゃあどうして年間100本近いライブ、ツアーをしてたのかとその答えを探すと、「お酒を呑みたい」
これだけなのでは無いのかと自分に対して疑心暗鬼に陥ってしまう。だが呑むだけならば居酒屋でも構わないし、自宅だって構わない、大事な時間を削ってまでツアーに出る意味が分からない。「ライブした方がお酒が美味い」ふむ、しかしそれでは話が矛盾してしまう。と、考えを巡らしながら文章を書いているとたった今答えが出た。そうか、そういう事だったのか。ライブも全然無いにも関わらず、ある種のストレスが少ないのは、それはバンド活動が停滞していないという自覚があるからだ。
これまでと何も変わらず週に2回のバンド練習に新たなアルバム制作としてやらなければない事柄、レコーディングなどが控えているからだ。それらが形になったなら、また色んな街に行って好きな人達と酒を呑み交わす事が出来るだろうといった希望がそこにあるからだ。との答えに辿り着いたのだ。スッキリスである。明るい未来が見えると、きっと今も輝けるのだ。まあ先程ある種のストレスは少ないと書いたが、ストレスには種類がある。「やりたいけどやれない」と「やりたくないがやるしかない」そして私は常に後者でいたい。基本大体面倒くさがりなので何もしたくない。自発的行動にもストレスはつきものだが、「やるしかない」の向こう側にこそ本当の楽しみに出会える気がするのだ。人生は儚い。
日毎鈍っていく感覚に時の流れは残酷にも加速し続けていく。はたしてそれが残酷な事なのかすらの感覚さえいつか失ってしまうだろう。しかしいつだって向こう側にしかないのだ。川を渡ればびしょ濡れになる、溺れるかもしれない。しかしそれを渡った先にしか見ることの出来ない景色もあるだろう。
そうして自分を鼓舞し、時に悩みながら行動していくのだ。本当の愉しみに出会う為に。
青春と呼べる時代はとうに過ぎたが、シワや白髪は増えたが、感覚が鈍って疲労も溜まりやすくなったが、だからどうした。今からでも充分に楽しめる。あの頃より今の方がずっと面白い。そう、面白くするしかないのだ。
手持ちのちっぽけな感覚と才能で勝負するしかない。誰と?私自身とに決まっている。
売れたい、人気者になりたい、それらは相対的な事柄だ。そして私達がアルバムをリリースするのもそれに準ずる。しかし短いスパンで曲を創り続けリリースし続けるのは相対的な事柄を逸脱した、過去の自分に勝る為のプライベートな伝記の如く自分達のみで内包した絶対的な事柄であるという事に他ならない。しかし正直なところ、まだまだ手応えは無い。だから自分達で手応えを感じるまではやりつつづけるしかない。この二枚同時リリースのアルバムが世間的に厳しいものとなってもすぐに新たな作品への挑戦を続けるだろう。鈍っていく感覚に歯止めを掛けるためにストレスの向こう側へと手を伸ばす。

ストレスには他にも種類がある。
「やると決めてしまったが、やっぱりやりたくない」

とにもかくにもこの日記が一番非生産的かつ、どうしようもないストレスという事に間違いの余地すら無い。

ARTIST INFORMATION

FIVE NO RISK

武骨夜特設ページ

https://bkn.frontofunion.com

8/21.8/22武骨夜@KYOTO MUSE HALL チケット一般発売開始

https://w.pia.jp/t/bkn20/

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