“BEYOND HATE”の最新CD【TO BE CONTINUED】が7月8日に発売される。FRONT OF UNION WEB SHOPでは予約限定アイテムとして、Tシャツやトートバックのセット予約受付も開始。
江頭:元々の企画自体がF.O.U rulerz TOURの時に、ガッチャン(GASHI)が一曲フロントオブユニオンのアンセム的な曲をビヨンドが作るし、コンピ参加バンドでマイク回そうぜってのが間に合わずからの、このシングルに繋がった形やもんな。
GASHI:でもその曲は使ってないよ。
一同笑
TOK:まぁ歌詞はちゃんと作ってあるから、いつかタイミング見て演りたいよね。それこそライブだけで演るでもいいしさ。
GASHI:リリースはしないけど、YouTubeやサブスクだけで発信ってのもありじゃないかな。
江頭:レーベルとしてはやはり盤での発売はこだわっている所もあるし、今回のシングルを出すことで4thの「MADE IN JAPAN」も動くと思うしなあ。サブスクが入り口でライブ動員やCD、物販の売れ行きに繋がってくれればそれは有り難い。とにかくやらずに進めるのは俺は嫌やしね。後は、フロントオブユニオン所属の各バンドに選択権はあるんでね。
TOK:じゃあマキシシングルの曲解説しよか。1曲目から(笑)
江頭:直々に宜しく(笑)
TOK:1曲目「288 STOMP」イントロっすね!
…
…
江頭:説明終わってしもたやん(笑)
TOK:俺は歌ってねぇーからね(苦笑)
GASHI:まあーあの曲はONE LIFE CREW的なヤツを作ろうかなって始まりで、俺の中ではイケるか確信は持てなかったんだけど、TOKさんが気に入ったって始まりだね。
TOK:ONE LIFE CREWの1曲目「Murdario Stomp」を意識しての「288 STOMP」なんだけどね。稀に見る出来だと思ったよ。
GASHI:俺の中では完全に悪戯作りの作品で、渾身ではなかったんだけどね。
TOK:まあその悪戯感が良かったんだよ。
江頭:歌詞は載せようとは思わなかったの?
TOK:まあライブの雰囲気で、煽りを入れて盛り上げて行こうかなって感じだね。そして2曲目「SEARCHING FOR THE TRUTH」歌詞は完全にフロントオブユニオン全面に押し出し系。でも最初は全く違う歌詞だったのね。結構、歌詞はこの曲が迷走したんだよ。ちょうど今の時期(コロナ禍)だった部分もアリで、フロントオブユニオンレペゼン的に一丸を押し出して書いたの。
江頭:俺もKiMなりのフロントオブユニオン押し出しの歌を作ろうと思ってるねんなあ。
TOK:そういう曲だけじゃあないけど、みんなでステージもフロアも盛り上がる感じがいいよね。結局、俺達は中2病だからこういうのに燃えてしまうんだよ
一同笑
江頭:やっぱりそこはビヨンドのセンスがある所でKiMがやるとなると、族の掛け声みたいになってバックでアクセルミュージックが鳴ってるって形になるねんなあ(苦笑)
TOK:いや、KiMはそれでええやん。それがええやん。
一同笑
TOK:KiMは悪ノリでもそれがすごい良い方のパワーに繋がるんだよね。シンプルで伝わりやすいって結構難しいことだからね。
江頭:お互い無いものねだりなんやなあ。TOKさんはそういうのをサラッと歌詞に入れれるセンスは抜群やしなあ。俺なんか表に出てない曲で10曲は失敗してるもん。ビヨンドの「100%」の歌詞でFOUの〜ってフレーズをKiMでも使ったろうと思ってね(苦笑)
TOK:俺はそういうのアリなんだよ。ビヨンドがKiMの週末の30分に〜のフレーズを、入れたりするのも面白い。あえてそれを入れるってのはリスペクトが無いと無理だもんね。共通のファンにしたらライブでの温度は上がると思う。
江頭:そういう感覚も含んで楽しみに、この曲は聴いて欲しいね。
GASHI:俺的にはヘッドバンキングをひたすらしてくれたらいいかなと。
TOK:それは3曲目やな(笑)じゃあその3曲目の「SEE YOU IN HELL.pt2」
GASHI:ひたすらヘッドバンキングやってくれてたらいいかな。PVにしたい曲。
江頭:3曲目、歌詞的にはポイントは何処なん?
TOK:この曲はねぇー、ポイントは無いね!リフ的に「SEE YOU IN HELL.pt2」ってのが浮かんじゃって、ゴリゴリのもろなロックンロール調ではないんだけどヘヴィなロックロールというか…
江頭:この曲は、KiMとビヨンドが出会って、俺がビヨンドに惚れた時の入り口に近い感覚やねんな。
TOK:なる程ね。まあーでもCRO-MAGS意識だね(笑)
江頭:この感覚を狙ってじゃなく、日本でやれるバンドって中堅の俺らの年代では少ないし、残して欲しい部分でもあんねんな。最近ライブで「SEE YOU IN HELL」外され気味やし。
TOK:ライブでSEE YOU 〜pt1、pt2を続けて演ってもいいかもね。
GASHI:多分、エガちゃんと出会った時の「SEE YOU IN HELL」のライブでの役割は今の「100%」って曲だよね。
TOK:曲調は全然違うけど、起承転結でいうところのってことね。
GASHI:この曲で踊っとかんと、後、踊れるとこ無いぜッていうとこね!
一同笑
TOK:あの当時はMOTORHEAD的なヘヴィなロックン・ロール部分も押し出してたけど、DISFEARやGENOCIDE SUPERSTARSってどっちもスウェーデンのバンドなんだけど、なんかMOTORHEADとD-BEATを合わせた様なバンドとかもカッコ良かったのね。俺らのアプローチとしては、まあMOTORHEADにモッシュパートを入れたいなあと思ってたのがあの当時だよね。
江頭:それイメージは湧くんやけどバンドとして成立するかってなると、やはりセンスが問われんねんな。
TOK:後は見た目も大事やで。普通の人がMOTORHEADぽい音を出しても、グッとこないじゃん。全員テッペイ(FIVE NO RISK)みたいな奴がMOTORHEADやったらグッとくるみたいなね(笑)やっぱりそういう身分相応な部分、音だけ聞いてヤバいなあと思ってたバンドがいざステージに立つとアレッてなる様な感じはちょっとね。ビジュアルも大事だと思うよ。それも含めてって部分はあるかな。
江頭:じゃあ次4曲目行きますかね。
TOK:4曲目「JUICY」このタイトルは、Notorious B.I.G.(ノトーリアス B.I.G.)に「JUICY」って曲があるのね。その曲は〜It was all a dream〜って言って、こうやって成功したぜって曲なんだけど、俺は全く逆の意味で歌詞を書いて、成功して手に入れたけど失ってしまった奴のことを書いたのね。自分でもなんだけど、手に入れると安心しちゃって失っちゃうモノとかあるからさあ、そういう意味で面白可笑しく書けたと思う。まあでもこの曲はトータルでいいね。リズム感とかリフとかも含めて、このシングルの中で1番好きかな。
GASHI:ライブで演って気持ちいいだろうなってのはあるね。
TOK:実は今ね、チューニングを替えてるんだよ。今までは1音下げでレコーディングもやってたんだけど、レコーディング後に1音半下げにしたの。それをするといい効果がある曲とノリが悪くなる曲が出ちゃうのね。
GASHI:ライブではギターもベースも全員2本持ちにして、使い分けるべきなのかなと思ってるんだけど。
TOK:MC中にそれをスムーズできればいいんだけどね。又、昭司さん(鐵槌)に「MC長いな、早く曲やれよー」って言われちゃうじゃん
一同笑
TOK:俺は同じことをずっとやってるとマンネリ化しちゃうのが嫌だから、今はチューニングを変えてやってるスタジオが面白いのね。歌いにくい曲も出来たし、逆に歌える曲も出来た。でもお客さんがそれを気付けるのかどうかがね。聴き込んでる奴、G-SIDEのATSUKIなんはこの曲は前の方がいいですねとか気付く奴も居るしね。ヘヴィな曲は抜群に良くなるけど、メロディ重視の曲は大分変わるし、凄く歌いにくくなるからね。でもこうやって変化を付けてないと。同じ所に留まっていたくないんだよね。
江頭:そこに安住を求めないって部分は、BEYOND HATEの1番いい特徴やな。
GASHI:確かに無いね。次の作品が皆んなに評判良かったとする、だからそれを続けるっていうのは俺もTOKさんも無理だよ。
TOK:そういうのもあるから、俺は今のBEYOND HATEを見てもらいたいんだよね。2nd出した時に1stをやらなかった理由もそこにあるかもね。どうしても過去ばかりに囚われることには、背を向けたくなっちゃってたかな。でも今だから1stの曲もバンドの余裕が出てきて出来る様になってきたよね。
GASHI:チューニングを変えて今まで通りの100%なライブができるか分かんないじゃん。それがチューニングを変えたことによって120%になることもあるわけだし。
TOK:声を出すだけじゃあないじゃん。色んなパターンのライブがあるわけで。チューニングを変えたことによって、モニターが聞こえにくくなったりとかも出てくるだろうしね。そんな怖さも含みながら、楽しんで面白がれてるよ。
江頭:音源とライブはチューニングが違うってBEYOND HATEのセンスを楽しんで欲しいね。じゃあ今回のジャケットの話を。
武骨夜特設ページ
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