9/4にリリースされるEX-Cのnewミニアルバム “STILL” の発売前に先行して、バンドにゆかりのある界隈のキーマンたちにアルバムレビューを敢行!よくありがちな、借り物の言葉のような一言コメントなんかじゃ愛が伝わりきらない、ということで少し長めのテキストを依頼。
第4弾の今回はLOYAL TO THE GRAVE, BIRTHPLACE, UNBOY, MILITIA Inc. そしてBLOODAXE FESTIVALを主催するkoba168に、bachoの欽也、さらにKiM, FRONT OF UNION, 大衆酒場 壬生夜吉の江頭という、なかなか横並びになることはないであろうバンドのボーカル3名によるレビューをご紹介!まだまだリリースに向けて様々な人選のレビューが上がってくるので乞うご期待である。ぜひ第3弾までのレビューと合わせてお読みいただき、音源への期待を膨らませていただきたい。
■LOYAL TO THE GRAVE, BIRTHPLACE, UNBOY, MILITIA Inc. and BLOODAXE FESTIVAL:koba168
今回、まずは音源を送ってもらいこんな機会まで頂き非常に光栄です。ミズタさん、そしてメンバーの皆さん、最高の音源 “Still” 完成&リリースおめでとうございます!巨人の優勝も目前で最高の夏になっていることでしょう(笑)
自分的に、EX-CといえばNYHCの流れを汲むリスペクトする先輩ハードコアバンド(長きにわたりイケメン後輩ハジメとか年下もいるけど笑)。また、生粋の伝説的なハードコア・フェス “HARDCORE BREAKOUT” CREWであり、そして何よりSMDcrewなイメージが強いです。
斬新な企画/面子に毎回目を奪われるSMD NIGHTを主催するSMDcrewは、日常からドキドキするのとワクワク、ハラハラも!?するノリの新しいことをひたすら楽しみ、まずは仲間を狂わせないとライブを楽しむのなんて無理だろ~という強い共感という土台に基づいているように見えるし、そんな強固な繋がりを持ったリアルな大阪ストリートチルから培った独自のスタイルで、自分たちにとって高まる感情やサウンドのどれがライブで共感できるかを体現するバンド、それがEX-Cのように感じてます。
そんな、いまや大阪HCの幅広な現行ムーヴメントの流れの一つをも作るSMDトップEX-C、肝心の今作品の楽曲群はクラッシックなニューヨーク・ハードコアやオールドスクール、メタリック・ハードコア、PUNK ROCKなどに必要な要素と、キャッチ―でグルーヴに満ちたオリジナル・サウンドを物凄いセンスでミックス。歌詞の内容も熱くよりストレートに、よりエネルギッシュにベテランだからこそ出来る今までの音楽性をよりおし進めたスンゴイ内容になってます!
EX-Cのよさをより楽しみ体感したければこの音源をチェクして、まずはライブ/SMD NIGHTに足を運んでみることをおススメする。Support your local fuckin scene!!!
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■bacho:欽也
EX-C「STILL」リリースおめでとうございます!
コメントを書かせてもらってとても嬉しいです。
今まさに聞きながら書いてます。
ディスクレビューとの事なんですが、ちゃんとしたハードコアレビューは到底できないので、ちょっと困っています。
聞きながら、最高だなーと思っていますが、伝えらえない・・・。
でも音楽ってそれでいいかなーって思います。
音楽だからライブ見て、わぁーって興奮できればそれが全てかと思います。
昔、FIVE NO RISKの鉄平さんから紹介してもらって、bachoええなーって言ってもらって、ライブも遊びに来てくれたり、それだけでとても嬉しかった。自分の好きな音楽をただやればいいんだって自信になりました。
仲間と音楽で本気で遊ぶのってマジで楽しい。
しかも閉鎖的なわけじゃくて、威圧的でもなくて、みんなで乾杯して、くだらない話や、失敗談で大笑いして、音楽は超いけてる。そういうEX-C, SMDの空気がめちゃくちゃ好きです。
「STILL」聞いて、これ書いてたら、ライブ行きたくてたまらなくなってきた。
近々、遊びにいきます!
bacho 北畑欽也
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■KiM, FRONT OF UNION, 大衆酒場 壬生夜吉:江頭
EX-Cの新アルバム「STILL 」、聞くまでは僕の勝手な想像で傑作「DANCE IN THE DARK 」の追撃作がくると一人楽しみにしていたけど、EX-C は僕の勝手な想像を簡単に打ち砕き,遥か想像を超えあっさり駆け抜けていった。
勿論、前々作、前作でもご存知の超攻撃型、ライブでは一気に沸点まで上げてくれる曲達は健在、僕の血はたぎっております。
その上で何と言うか色気があるんですよ(笑)
狙っているのか、メンバーのライフスタイルがそうさせるのか、TEDZANがそうさせるのか、この色気はちょっと其処らのバンドには出せないと思う。
曲について書く前に、僕のライブで上がる曲は踊れる上にシンガロングがしたいんですよ(笑)
前々作「FULL SHOOT 」でいうと「KTN809」前作「DANCE IN THE DARK 」でいうと「ABBEY ROAD 」この前置きからの…効きました。僕の血はたぎっております。
4曲目「LIVING DEAD HARDCORE 」
既にライブでも聞いたけど100%上がるから
そして音源聞いた上でライブ参戦したら180%上がるから
そしてフロアで拳上げたら250%血たぎりますから。
最後にKiM的にEX-Cの魅力を語っていいなら、頑なな意思だと思う。
連中は妥協を嫌い、馴れ合いを嫌う、皮算用を嫌い、長い物にはまかれない。
その反面、遊び心をバッチリ楽しみ、好きな物への執着心は研ぎ澄まし(特にTEDZAN)、認めた奴らとはとことん付き合い、長い物なんか引きちぎる力強さ。
そんな連中の作った最新作、彼らがアートワークの隅々まで拘ったEX-C 「STILL 」、是非手に取ってライブで騒ごうや。
間違いなく血たぎるから。
KiM 江頭孝泰
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様々なアクションで全国的に求心力を高め続けているハードコア/パンクレーベル『FRONT OF UNION』の急先鋒として、さらには常に話題を振りまく大阪ハードコア『SMDcrew』の首領として、精力的にキープフレッシュかつバックトゥザルーツな活動を続けるEX-Cからニューミニアルバムが到着。前作の1st ALBUM『Dance in the Dark』でみられた、80~90’sのNYやBOSTONのメタリックでモッシーなハードコア、PUNK ROCKやOi~SKINHEDS、そしてオーセンティックなロックやメタルの要素などを抜群のセンスでキャッチーにまとめ上げた剛腕はそのままに、今作では(ドクターマーチンを履いての)フロアストンプ感や、一筋縄ではいかないギターのリフワーク、コーラスエフェクトのかかった音色のリード、さらにタフになったコーラスワークなど、ある種では古きよきNYHCの王道ともいえる質感をさらに分厚く盛り込んだ。
4曲目にはなんと、元オリックスバッファローズ4番の李大浩(イデホ)の応援歌フレーズをメインリフに据えるなど、大阪のバンドならではの遊び心や仕掛けもほどこされており、7曲というパッケージながら充分なボリュームを感じさせてくれる。MADBALLやBIOHAZARDといったNYの代表的なバンドはもちろん、DISTRICT 9、CROWN OF THORNZといった僅かに脇道へそれた玄人好みのバンド、さらにはBAD RELIGIONのような男臭いメロディックなパンクロックのバンドにも通じるような感触があり、進化と円熟味を同時に感じさせるオリジナリティ溢れる内容の仕上がりとなった。
バラエティに富んだ各曲はそれぞれにテーマがあり、仲間や日常、昨今ではSMDcrewのテーマにもなっている老害などに対して、追われるハードな日々の中で感じる葛藤や矛盾といった、誰しにも響くであろう普遍的で身近なトピックが並ぶ。ただ、前述した李大浩の件も単なるジョーク的な要素で入れているわけではなく、4番という立場でありながらチームバッティングに徹する彼の献身的なスタイルにリスペクトを込めた内容になっているなど、仲間を思いやる気持ちやウソ臭い付き合いを拒む姿勢、楽しくFUNでありながら締めるところは締めるといった、バンドのスタイルが歌詞の内容からも感じられる。ジャケットはEX-CのMVなども手掛ける、同じSMDcrewのDAIKI55が担当。大航海時代の地図や、宝探しに海賊、または西部劇といったイメージを想起させるような埃クサく渋いイメージに、EX-Cはもちろんのこと、クルーの人間や周りのバンドなどをモチーフにした様々なアートがしきつめられたブックレットも必見。自他ともに認める傑作がここに完成した。
1. MIDNIGHT THINKING
2. MADNESS
3. STILL
4. LIVING DEAD HARDCORE
5. RE:START
6. HECTIC
7. KILLING ME SOFTLY