江:まぁでも、次の8月MUSEの図式が見えてきましたね。まずHAWAIIAN6 vs KiM。ここは今もやってるように、多分ここが一番綺麗な戦いで、次のlocofrank vs FIVE NO RISK がまさに泥レス(笑)そして、kamomekamome vs EX-C。こっちは初めての人も多い中で、どういう衝動が起きるのか!って戦いでね。
H:でもここ1~2年でlocofrankも色々考えることもあったんだろうし、結構変わってきたと思うよ。あいつらが変わんなかったら、あの石巻のイベントはできなかったと思うよ。
江:結局、浜松編でKiMとBEYOND HATEが出たじゃないですか。あれでバンドの温度差っていうのを知ってて、面白くなかったら出てなかったですもんね。
H:その少しずつの積み重ねがいかに大事かっていうのを、分かってはいたんだろうけどあらためて認識したんだろうね。あの石巻の日のトリをやるっていうのが、思ってた以上にキツいのも分かったと思うしね。BEYONDから始まってKiM、ウチら、そして鐵槌と。自分たちの前に、一番高いハードルを置きたかったから、鐵槌をってやったんだろうけど、俺たち3バンドがやらなきゃいけないことって、そこに行くまでに、終わらせるくらいのライブをやることだもんね。
江:ほんまのところ、BEYOND HATE、KiM、HAWAIIAN6で、一回完結しましたもんね。あの流れめっちゃエグかったですもん。でもそこが勝負なんで、イヤやの一言ぐらいは言わせたいんでね。
H:先にライブをやる俺たちとしたら、どんだけ思いっきりバット振ったところで平気で更新していくバンドだと思いながらやってるもんね!絶対さらに、フルスイングで来るから(笑)
俺らがライブハウスに見に行っているとき、アイスピックとかに来てるお客さんたちも来てたじゃん。あの人たちが自分たちのライブで前にいるのを見て、それは嬉しかったよね。
江:そこの熱量って、実際伝わるんですよね。
H:自分たちのライブの善し悪しは、必死にやってるから中々わからないんだけど、1番目2番目がアレだけのライブをやってきて、3番目が休憩タイムみたいには絶対なりたくないしね。
江:ホンマに東北の一夜だけやけど、最高の夜やったすね。あのね、あの日にちなんだ話なんですけど、去年の2月にKiMに出会った高校2年生の子がいて、その出会った頃にお誕生日会みたいなのをウチの店(壬生夜吉)でやってくれたんですよ。その子に高3の間に何するのって聞いたら、KiMのライブに全部行きますと。高校3年生の丸ごと、KiMのライブ全部行きますって。ほんでね、全部ホンマに来たんですよ。エコーズもリキッドルームも、大阪でのHEY-SMITHとのスリーマンも、ファンダンゴも。俺らがスベったライブも全部来てくれて。ホンマに全部来て1年間が終わって、それで専門学校に行って終わりだったんですけど、石巻までは行きたいって言って、石巻にも来たんですよ。それで全部見た中で、あの日が一番最高やったって。その子は全部見てるから、嘘はないんですよね。
H:そういうこともあるから、続けるやり甲斐もあるじゃんって思うよね。バンドはできることなら、がんがんイベントとかもやるべきだと思うよ。
江:僕らはハワイアンからチャンスをもらってる側なんで。実際こないだ水曜のリキッドルーム、平日にあんな大箱でイベントやるなんて、散々locofrankのこと言ったけど・・・バカなのかって。
一同:笑
江:でもあれ、実際メッチャ人いたじゃないですか、水曜日にライブ来るって、相当ライブ好きか音楽好きかで、ハワイアンが共通点やから来てるっていうね。こんだけライブと音楽が好きな人たちの前で、俺らはライブをやるんや思うたら、ホンマ震えましたよ。
H:まぁ15年くらい前、エコーズっていう言葉もないとき、その前身を作り始めたときに、ハードコアの人たちやスキンズの人たちがメロコアとやるか?って時代に、それをやりたいって発信したときのキツさってね。だからなおさらやり甲斐があったんだけど、あの当時は笑えなかったことも沢山あったな~。
江:バンドマンは不良のはしくれとして、全不良にホレられてナンボみたいな世界やから。やっぱり、バンドマンが憧れられるバンドマンにってね。
H:結局はさ、強いものに憧れるのは小学生でも大人でも一緒だと思う。パンク/ハードコアの人たちや、エガちゃんもそうだと思うけど、何十回何百回と試されてるじゃん。それでも漢を張れるのかってね。決して腕力の話じゃなくて、気持ちでは負けないっていう。
江:胆力で勝てば、認めてもらえるんですよね。
H:それしかできないしさぁ、その繰り返しをやってきた人たちがあのライブに出てると思うし、ハッタリでいけるところじゃないじゃん。言葉で色々言うのは簡単だけど、口に出すことの覚悟や意味をリアルに知ってる人たちが言ってるから重いんだよね。
江:たまに胆力も腕力も上のヤツ、居ますけどね。
H:俺らは自分が強い人間でもないし、でも折られなきゃいいやってずっと思ってる。
江:今でも覚えてるんやけど、広島へ初めて遠征に行くとき・・・まだハタチくらいやったかな、メンバーが俺の家の前まで迎えに来てくれて。下に着いて降りるときに『道具』持って行こうか悩んでるって言うたら『道具』はもう積んでるって。
一同:笑
H:やってきた人たちがやることってさぁ、予定通りじゃないことが起きたりするし、自分たちがやってることを曲げたくないから、全部のことを想定して何が起きてもケツ拭くのは自分だって思っててさ。だからバンドはかっこいいって思ってる。だからステージで起きることはリアルじゃないといけない。だから、慣れてるステージはないんだよね。どんな場所に立とうが。
江:何歳になっても、試されてると思うんすよ。なんであろうが、見に来てる人ら全部、俺らは受け止めなあかんやろうから。ロコ待ちだろうが、ハワイアン待ちだろうが、目の前にいるんであれば、絶対に落とさないと意味がないんでね。
H:昔、ライブを最前列で見てて酷い目に遭ったこともいっぱいあったけど、あそこに最後までいれた時のさぁ、自分が誇らしかったもん。引かなかったぜ俺!みたいなね。子どもがさぁ、刺青だらけの人たち見たときに怖いかもしんないけど、そこに居続けて最後に楽しかったって言えたときの喜び、じゃないけどさ。男の子になれた瞬間っていうのかな・・・それがバンドってすげえいいもんだと思うんだよ。だから、演者もすごい環境下の中で演って、一歩も引かないって思ってるけど、とんでもねぇこと起きんのかなとも思うし。でもそれが美しいし、最後までそれでいたいじゃない。
TICKET INFORMATION
KiM & KYOTO MUSE presents
2019.8/18(日)@京都MUSE HALL【武骨夜】[FRONT OF UNION vs IKKI NOT DEAD]
-FRONT OF UNION- KiM / FIVE NO RISK / EX-C
-IKKI NOT DEAD- HAWAIIAN6 / locofrank / kamomekamome
open17:00 / start17:30 adv2,500 / door3,000(D別)
チケット発売場所ぴあ(P-152-350) http://w.pia.jp/t/bukotsuya2019
壬生夜吉/京都MUSE
予約お問い合わせ:KYOTO MUSE 075-223-0389
LABEL INFORMATION
IKKI NOT DEAD
FRONT OF UNION