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THRH&TIGER SPLIT CD [FIGHTING OUR UPSETS] 発売に伴いレーベルオーナー江頭氏(KiM Vo)とKZK氏(TIGER Vo)とのサシ呑み対談

江頭:お疲れ様!

KZK(キズク):お疲れ様です。宜しくお願いします!

(乾杯)

江頭:KZKは今日は大阪からやんな?地元も大阪なん?

KZK:そうですね。地元は吹田です。

江頭:おっ北摂やんな。阪急沿線やん!パンクがやるライブハウスとかってあるの(あったの)?

KZK:ライブハウスは有りますけど、パンクやハードコアがやるようなライブハウスは僕は知らないですね。

江頭:昔パンクのライブを、吹田に見に行った事はあるんやけど、はっきり覚えてないねんな。まあでも俺等は十三FANDANGOがあったし、梅田にもGUILDってハコもあったから、南の方まで行く事はあまりなかったわ。

KZKの年代やとあまり行くような、ライブハウスはなかったやろ?

KZK:そうですね。アメ村、心斎橋をメインに遊びに行ってました。ベイサイドジェニーも行ってましたね。オールナイトのイベントとか。

江頭:年代的にはアメ村が全盛期を迎える時期やね!

KZK:十三FANDANGOはバンドをやり出してから行くようになりましたね。

江頭:まあ北部はオールナイトをするようなライブハウスは無かったからなあー。この流れで聞くけど

KZKはハードコアの入り口は何処やったん?

KZK:ハードコアの入り口は友達が教えてくれたのがキッカケでその友達に連れられてHARDCORE BREAKOUTやHARDCORE PRIDEに遊びに行ってハマっていきました。

江頭:大阪のニューヨークハードコアムーブメントの流れを、フロアで体現しながらマイクを持つって流れやね。

KZK:大分後にはなるんですけどね。TIGERを始めたのが2007年なんで。見に行ってた当初は2000年初頭辺りで、現場は緊張感があってピリピリして怖かったです。

江頭:ベイサイドっていつぐらいまで、あったんやったかな?

KZK:2005,6年位やったんじゃあないですかね。ベイサイド最後のHARDCORE PRIDEも遊びに行ってました。

江頭:ベイサイドが無くなってから、完全なるアメ村の週末はライブやイベントだらけになっていってたもんね。その時KZKはPIPE69が溜まり場的な場所?

KZK:何処でも居ましたよ。好きなバンドがライブしてたらそこに遊びに行くって形で。アメ村は行き来も近いんで

江頭:昔は今よりライブハウスも多かったけど、10年ぐらい前からアメ村という街自体が変わり始めてて、マンションとか出来始めて、街並みも変わりつつある中、また新たな形が形成されていくんやろうね。大阪で言えば、俺は十三FANDANGOで観たかったパンクバンドは見れたし、KZK達はベイサイドからアメ村で体現したのが流れ、俺の上の世代やと西成の花園町EGG PLANTやで。難波より南にハードコアやパンクがやるハコがあるって、今やと考えられへんやん。まあそうやって世代によっても時代の流れで変わっていくんやろうね。

江頭:所で、KZK(キズク)ってステージネームなん?

KZK:本名です!苗字ではなく名前です。

江頭:親御さん、ええ名前付けはったなあー。パンクやと代々、通り名つけるやん。KZKって自分で付けたんなら相当強気や奴やなあと思っててん。

KZK:それやったら決意の塊みたいなステージネームですもんね。でもこの名前を付けてくれた親には感謝してます。

江頭:今、TIGERのメンバーは?オリジナルメンバーは?

KZK:現在オリジナルメンバーで残ってるのが僕と上手ギターMASASHIで、ベースのKAZ8が正式メンバー。下手ギターSHOTARO(Grudge Ring, LASTEND) とドラムのBOMBちゃん(RAZING STAFF, DEMISE)がサポートって形ですね。今のメンバーで3年ぐらいです!

江頭:サポートのメンバーも含め、良いライブするし、しっかりバンド感は出でるよね。

KZK:ありがとうございます。今はライブも少し減らしてスタンスも変わってきてる中、メンバーには支えられてるというか、ホンマに感謝しかないですね。

江頭:TIGERはメンバー交代は多いの?

KZK:バンド始めた当初は結構入れ替わりが激しかったです。2011年に自主で出した1st album 「HAZE YOUR RAGGY EARS」辺りにはメンバーはがっちり固まって、ライブ本数も増えました。で、そこから今に至るまでも何度かメンバーチェンジしてます。

江頭:フロアからハードコアに入って結成に至るんやったら、メンバーはやっぱりライブハウスで見つけた感じ?

KZK:地元から一緒にライブハウスに行ってた友達も居ましたけど、基本ライブハウスで知り合った友達ですね。

江頭:結成もライブハウスからの延長線上で始まったって形やね。

KZK:そうですね。でも当時は何もわかってなくてノリで始めたので最初はダダ滑りで。んで、ちゃんとやらなあかんなと思って音源出せる形まで、固めていきました。

江頭:まあ最初はノリやし、そこから探究心がある奴が残っていって磨かれていくもんやし。オリジナルギターのMASASHIとは長いんかな?

KZK:だいぶ長いですね。今年から東京へ移住して毎週会うことはなくなりましたけど。TIGER初期からずっと一緒にやってきて、彼から教わる事本当に多いし、とにかく良い奴なんですよ(照笑)ホンマに

江頭:最初はKZKがやるんやったら、付き合うけど〜のノリやったんかもね。

KZK:いや〜ホンマに。メンバーには感謝しかないです。

江頭:サウンドメイク、楽曲は誰が創ってるの?

KZK:今まではMASASHIが創ってきてて、最近はサポートメンバーも含めみんなでスタジオでディスカッションしながら創ってます。

江頭:その中のコンセプトで、最初はKZK的には目指すべきバンドってのは存在してたん?

KZK:最初はやはりバンドやる前に自分が見に行ってた大阪のハードコアですね。自分が見てきたバンドと一緒にやりたいって想いが強くありました。

江頭:SxSxSのバンド、SANDやGNz-WORDとかになるんかな。もう一つ上の世代とかも?

KZK:そうですね。B.D.UNIONとかも好きでしたね。

江頭:B.D.UNIONとかの年代になると、俺らも距離感が近くなってくるねんな。じゃあボーカルについてなんやけど、歌い回しって当時影響を受けたニューヨーク系大阪のバンドとは違うよね?

KZK:歌い回しは海外、国内のいろんなバンドやラッパーなんかの影響を受けてます。かっこいいなと思ったフレーズの言葉や間を自分なりに分解してみたりして、難しいですけど自分なりに消化して、少しずつ実践したりしてます。それと自分の勝手なイメージなんですけど大阪って多彩なバンドが多いと思ってて、そういうバンドを見てきて、自分もその一つになりたいなと思ってたので、その部分で影響を受けてるのもあります。HIP HOPも好きで聴いていたんでその影響も大きいです。

江頭:そういう部分が、他のバンドとは一線を画してて面白いなあと感じててん。斧で叩き斬る一太刀だけじゃあなく、カミソリで色んな切り口を見せるみたいな。それがTIGERの面白さやし、このSPLITの話がある前からKiMとしても対バンが増えた要因の1つやと思う。そこに何かパンクを感じてんなあ。色んなものがクロスオーバーする中で、90年代後半以前のパンクってのは通ってないの?

KZK:僕は通ってないです。

江頭:他のメンバーはどうなの?

KZK:オリジナルギターMASASHIは少し違う角度のパンクからの入り方で、僕と知り合ってからハードコアに出会った形ですね。

江頭:それで腑に落ちたわ!TIGERのサウンドメイクの中にパンクを感じてたんは、MASASHIのセンスが入ってるからやわ。

KZK:それよく言われます。彼の楽曲にはパンク要素が入ってますし、速い曲が好きなんですよ。

江頭:それが楽曲の中のエッセンスに入ってるんやろね。単に速いメタルのスピード感ではなくて、疾走感として感じれるんがパンクの重要な所やし、それをTIGERには感じる。

KZK:ボーカルにすると、違うリリックの乗せ方をすると疾走感を失いますし、そこは疾走感を失わない様に、気を付けてますね。

江頭:それがTIGERってバンドにはハマって武器になってると思う。今、大阪を基盤にUS系ハードコアが盛り上がってきてる中で、その個性特徴は強いなと感じる。今回のSPLITでTHRH(FRONT OF UNION)側からTIGER(furious records)を誘うって聞いた時に、面白いやんって思ったんやけど、音的な違いもあるし、主軸にしてる活動拠点も関東と関西で違う。接点やお互い知るキッカケってのは何だったの?

KZK:僕はTHRHが好きで、誘っていただいた事がむっちゃ嬉しかったです。年代も少し違うし、ルーツとかもまた少し別だと思うんですけど。初めの出会いはハッキリ覚えて無いんですけど、STORMY DUDES FESTA(RAZORS EDGE主催アメ村サーキットイベント)で一緒になった時に、喋るようになったのがキッカケだったと思いますね。THRHが火影(アメ村ライブハウス)で無茶苦茶でぐちゃぐちゃなライブをやってるの観て、何か不思議と惹かれてました。それから僕らが2MANライブ誘わせてもらったり、一緒にライブをやる事も増えて、テツヤ君(THRH Vo)やメンバーみなさんにも良くしてもらってます。

江頭:このSPLIT企画が上がった時に、すぐ決まったんが俺らKiMと THRHやったからね。TIGERにオファー掛ける前に、テツヤはすぐ思い浮かんでたんやろね。まあ関東、関西の違いもお互いのテリトリーやシーン、フロアも含めて遊び方も広がるやろうし、いい組み合わせやなと俺は思う。

KZK:本当に感謝してます!対バンしていく中で、THRHは僕らにとって活動範囲や色んな人に知ってもらうキッカケを広げてもらった部分もありますし、今回のSPLIT企画じゃあなくても、いつかは一緒に音源出してたんちゃうかなとは思いますね。

江頭:テツヤとKZKって感性が近い部分があるんやろね。さっきテツヤのインタビューが終わって、今KZKとのインタビューやけど、なんの違和感もなくスムーズに進んでるから

KZK:嬉しいですし、リスペクトしてます。テツヤ君‼︎

江頭:その丁寧さはテツヤには無かったな

一同笑


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