昭 : 今年が25周年なんだー。
江 : そうです。もう言うてる間に、25周年終わるんで。
昭 : 25周年は謳わなかったんだ？
江 : 前のメンバーのままやったら、ど派手にイベントやってたか…でも今の25年目は、新メンバー入って1年目なんで、次へのステップへ鍛える為のって、感じで。
昭 : 30周年？（笑）
江 : いや、周年はやらないっす（笑）
昭 : 鐵槌はさあ〜何周年だったかなぁ〜えらい中途半端な、周年やった事あった。
江 : 鐵槌で、何年なんですか？
昭 : 来年で30周年！30周年、謳わないと思うけど（笑）
江 : じゃぁアルバム作らないんですか？
昭 : 30周年だろうが何だろうが、アルバムに向けては…ね！
江 : 次のアルバム楽しみです。
昭 : 俺も楽しみだよ！
江 : いつも言うんすけど、「激鋼」(鐵槌のシングル曲）がね〜…
昭 : あれねー是（鐵槌 Gu）が録り直すって言ってた。エンジニアとミックスやってる時に話してて、自分的にはすごく気になってたんだけど、これはこれでいいんじゃないですかって我慢したらしいのね。今、それが全部気になるから、曲聴けないって。だから録り直しますって。
江 : あの曲って、録ってからライブじゃないですか。ライブが音源を超えはじめてるんですよ。昭司さんが、一瞬のブレイクで、台詞言ってから始まる瞬間の昂揚感とか、凄い事なってますもん。そう考えたら、曲って進化するんで、アルバムで録り直して、メイン曲に据えて欲しいです。
昭 : 人の期待を裏切って、更に良い音源作るってのは楽しいからね。是が言ってたんだけど、抜く曲を作りたいって言った。音を盛るのは、いくらでもできるし、もっと音を少なく作りたいんだって。
江 : KiMが、抜くのを意識して作ったんが、コンピに入れた曲「欠けた月、慚愧の町」ですわ。KiMって、全編追い込んで、肩に力入ってる曲ばっかりなんでね。
昭 : 確かにベスト盤、聴いてもそうだね。
江 : 自分のバンドでも1周聞いたら、ちょっと2週目いいかなって思いますもん
一同 笑
昭 : けど、良い曲も沢山あるし、知らない曲もあったよ。
江 : ベストに入ってる「戦う姿勢」って聴いて欲しいんすよ。昔、この音源を出した時、KiMは苦しい時期でした。是君とはもう知り合ってて音源も渡してるんですけど、昭司さんが、一回聴いたらしくて、俺に、この音源持ちながら「この時代に出会ってたら、付き合ってない」って言われました（笑）
昭 : ごめん！正直で（苦笑）でも出会いってタイミングだよね。その時観てイマイチでも、後からどんどん進化していくバンドもいる訳だし。エガちゃんと出会った時（吉祥寺のライブ）は、良かったけど。
江 : ライブは外して、スベってましたけど（笑）
昭 : ツルんっとね！（笑）
江 : 何か印象残さなあかんと思って、MCでスベりましたね。
昭 : 今、その役はTOK（BEYOND HATE のVo）の役目（笑）
江 : ライブのMCは、必要やと思います。次のバンドを軽く弄ったり、流れを繋げるので、うまい事いったりしますし。特にこないだの、浜松でのライブは、BEYOND HATEはトリやったんで、何かいい事を言わなあかんと思ったんでしょう。
昭 :笑えるから有りで（笑）
江 : KiMは、BEYOND HATEと鐵槌、同じ時期に出会ってるんすよ。
昭 : 元々、BEYOND HATEは知ってたわけじゃないんだ？
江 : 名前とか、存在は知ってたんですけど、縁がなかったんです。
昭 : BEYOND HATEは、ニュースクールだし、KiMはジャパニーズハードコアの世界だもんね。
江 : 当時で言うと、水と油やったんで。確か、初めて対バンしたのが、FIVE NO RISK1枚目の、アルバムツアーファイナルで、今思たらメッチャいい面子で、KiM、PALM、BEYOND HATE、竹原ピストル、とかとオールナイトでイベントしてましたわ。
昭 : へぇーそんな良いイベントしてたんだ。
江 : その時にすぐ意気投合して、ライブしようぜってなって。それから、京都でライブやったその場で、SPLIT出そうって話になって。
昭 : そういう所、TOKも鼻が効くよね。単純に、思いつきで言ってるんだろうけど。
江 : TOKさん、センスがあるんでね！センスのみで生きてるみたいな。
昭 : ICE PICKに、BEYOND HATEを初めて誘った時に、ミヤオ（鐵槌 Ba）が、浜松に見にいったんだけど、食中毒でTOK居なくて、ボーカル無しの状態で、マイクスタンドにキムジョンイルか何かの顔が張ってあったって（笑）
江 : KiMはスキンズヘッズ、メッチャ好きやのに、スキンヘッズを名乗った事は無いんです。
昭 : どっちかって言うと、コーラスとかもスキンヘッズだしね！
江 : 影響は、死ぬほど受けているんで。でもスキンズって、音楽だけじゃないと思うんですよ。
昭 : 確かに音楽の好みは、皆んな好きにやってる。
江 : 思考やったり、思想がメインであって、それを自分の好きな音楽に乗せるってのが、スキンズの一つの形ですもんね。俺からしたら、思考や思想とは別に、たまたま好きになる音楽のバンドが、スキンズってカテゴリーで、活躍してるバンドが多かったんです。俺はスキンズは、厳しいイメージがあったんですけど。
昭 : それは無い。だって俺ら縦社会じゃないよ。横の広がりを求めてやってるから。それこそ、ハードコアの方が縦社会じゃん。
江 : 確かにハードコアの方が、縦の繋がりはきついです（笑）
昭 : だから俺は、面倒も見ないけど、勝手にやりなよって！じゃなきゃ、良いもんも出来ないって考えなんで。自由無頼で！
江 : 海外と比べても、日本のスキンヘッズは違いますもん。独自の文化を生み出していってますし。それこそ、鐵槌の影響はでかいですよ。一時期、鐵槌を真似たバンドが多かったですし。
